天然痘の予防法としての人痘接種法は、古代インドで始まり、中国、ペルシャを経由してアラビアに伝わったとされています。
1700年代トルコでは公衆浴場を利用して集団で人痘接種を実施していました。
この人痘接種を見学したオスマン帝国駐在大使夫人だったメアリー・モンターギュ(1689〜1762)が母国イギリスに紹介しています。
この当時の種痘は、天然痘患者の膿疱から抽出した液を健康な人間に接種する人痘法で接種を受けた者のおよそ2%は重症化して死亡するなど、危険を伴うものでした。
トルコではメアリー・モンターギュが母国イギリスの友人宛に手紙を書いた1717年4月1日を「種痘記念日」と定めています。
切手は1967年トルコ発行の「トルコ式人痘接種法250年記念切手」で、人痘接種法が描かれています。
切手下には種痘・1717〜1967が記載されています。

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