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2017年12月11日

ステトスコープ

ステトスコープは聴診器のことです。

聴診器は物体の表面に接触させ、内部から発生する伝導音をチューブで導いて聴く道具です。

ステトスコープは、フランスの医師ルネ・ラエンネック(1781〜1826)が1816年に子供が木の棒の端に耳をあてて遊んでいるのを見て、聴診器のメカニズムを思いつき発明しました。

ラエンネックがステトスコープを発明するまでは、直接皮膚に耳を当てて音を聴いたり、触診や打診によって心臓疾患などの病状を直接的に診察していました。

ラエンネックは、聴診器による聴診を"間接聴診法"と名付け、その精度は従来の診察法より遙かに確実であったことから、大きな反響を呼ぶことになります。

ラエンネックの発明した聴診器は、1本の筒形の木でできた単純なものでした。

その後改良が加えられて現在の聴診器が完成します。

ステトスコープは、発明後医師のシンボルとされていました。

切手は2016年マケドニア発行の「聴診器発明200年記念切手」でラエンネックが発明した聴診器と現代の聴診器とラエンネックの肖像が描かれています。


マケドニア.2016.jpg
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2017年12月04日

自閉症について

自閉症は1943年、アメリカの児童精神科医のレオ・カナー(1894〜1981)によって初めて報告されました。

1960年代以来、自閉症の発症率は1万人に4〜5人という数値が定説でしたが、近年、自閉症の診断を受ける幼児の数は急増しています。

はっきりとした増加の原因は分かっていませんが、2008年米国の疾病管理予防局(Centers for Disease Control and Prevention; CDC)は、自閉症と診断された子どもの率は88人に1人と報告しています。

世界的には自閉症を持つ人は2170万人程度存在し、世界的にみて1000人あたり約1〜2人が自閉症を持っていると言われています。

統計的には国際的に増加傾向にありますが、これはただし自閉症が増加しているのではなく、自閉症が広く認知されるに至って、従来診断されなかった軽度のものも含まれるようになってきているからと考えられています。

自閉症有病率は、日本では1000人に1〜3人と言われていますが、現実はどこまでを自閉症の範囲とするかによって発生率は大きく異なってきます。

自閉症の男性と女性の比率は4:1程度と言われています。

自閉症とは、一般的に先天性の疾患であると言われており、何らかの要因によって脳に障害が起こったものと考えられています。

自閉症は生まれつきの中枢神経系の機能障害で、3歳までには何らかの症状が見られると言われています。

その症状としては、特定の物に強いこだわりが見られたり、コミュニケーションを目的とした言葉が出ないなどといった行動特徴が現れます。

自閉症は心の病気という誤った印象をもたれがちですが、自閉症は心の病気ではありません。

要するに自閉症とは、先天的な脳の中枢神経の機能障害で、自分を取り巻く様々な物事や状況が、普通の人と同じようには脳に伝わらないことから対人関係の問題やコミュニケーションの困難さ、特定の物事への執拗なこだわりを呈するという障害なのです。

切手は2017年クロアチア発行の「自閉症切手」で、独自の世界観を持つ自閉症の子供が描かれています。


クロアチア自閉症.jpg

タグ:自閉症
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2017年11月27日

世界献血者デー

世界献血者デー(World Blood Donor Day)は、世界保健デーや世界結核デー、世界免疫週間、世界マラリアデー、世界禁煙デー、世界肝炎デー、世界エイズデーと共に世界保健機関(WHO)により執行される公的なグローバル・ヘルス運動8つの内の一つです。

世界献血者デーは、毎年6月14日に世界中の国々で開催されています。

2004年に始まった世界献血者デーは、安全な血液や血液製剤の為の需要の認識を高め自発的な血液の救命的な提供を献血者に感謝することを目的としています。

世界献血者デーは、ABO式血液型の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞したカール・ラントシュタイナー(1868〜1943)の誕生日である6月14日に、世界の多くの国々で毎年開催されています。

2017年の「世界献血者デー」のテーマは、“Give blood. Give now. Give often.(今そしてこれから先も、愛の献血を)”です。

これは献血をすることによって誰もが、緊急時に人を救う存在になれることを表現しています。

切手は2004年アルジェリア発行の「世界献血者デー記念切手」で、円の中に輸血用血液と人から人への輸血を描くことによって献血を推進しています。


世界献血者デー.2004.アルジェリア.jpg


切手は2004年スリランカの「世界献血者デー記念切手」で、地球の中に両手で献血者と一滴の血液(輸血用血液を表現)を支えることよって献血を推進しています。


世界献血者デー.2004.スリランカ.jpg
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2017年11月20日

体外受精

体外受精(in vitro fertilization, IVF)とは不妊治療のひとつで、通常は体内で行われる受精を体の外で行う方法を言います。

体外受精はイギリス出身の生物学者であるロバート・ジェフリー・エドワーズ(1925〜2013)が生みの親です。

2010年、ロバート・ジェフリー・エドワーズは、『体外授精技術の開発』の業績によりノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

彼とパトリック・ステプトーは、1978年に世界で初めての体外受精に成功し、女の子が誕生しています。

世界初の体外受精で生まれた女の子の名前は、ルイーズ・ブラウンと名付けられています。

その後、ステプトーとエドワーズは世界で初めての体外受精クリニック「ボーンホール・クリニック」を設立しています。

体外受精の確立により不妊に悩む夫婦が子供を得る新たな道を切り開いた事になります。

わが国においては、1983年に東北大学の鈴木雅洲(1921〜2015)らが成功して以来、約60000人が生まれたと言われています。

切手は2011年中央アフリカ発行の「ノーベル賞受賞者小型シート」で、切手にはロバート・ジェフリー・エドワーズと体外受精の様子が描かれています。



.jpg

タグ:体外受精
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2017年11月13日

種痘についてー3.フランス・オランダ・スイスでの人痘接種法ー

オランダの医師ブルーハーヴェ(1668〜1738)の門人であるスイスのテオドール・トロンシャン(1709〜1781)は、1748年に自分の子供に人痘接種を行っていますが、これがオランダにおける最初の人痘接種です。

そして1749年にはスイスで、更に1750年にはフランスで人痘接種を行っています。

テオドール・トロンシャンは文豪ヴォルテール(1694〜1778)や哲学者ジャン=ジャック・ルソー(1712〜1778)の主治医で、フランスでは3万人以上に人痘接種を行い成功を収めています。

彼は『百科全書』の項目:inoculation を書き、ここに種痘に関する当時の医学にもとづく技術情報が記されています。

ヴォルテールが人痘接種を宣伝したのは、彼自身が天然痘に感染し九死に一生を得たからです。

残念ながらテオドール・トロンシャンの切手は発行されていません。

ここでは人痘接種の宣伝をしたヴォルテールとその賛同者のルソーの切手を紹介します。

切手は1949年フランス発行の「著名人シリーズ切手」でヴォルテールの肖像が描かれています。


ヴォルテール.jpg


切手は1962年ソ連発行の「ルソー生誕250年記念切手」でルソーの肖像が描かれています。


ルソー.ソ連.jpg

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2017年11月05日

種痘についてー2.イギリスでの人痘接種法ー

メアリー・モンターギュ(1689〜1762)は、イギリスに帰国後人痘接種法を始めました。

彼女は多くの後援者の協力を得て1721年4月、彼女の3歳の娘メリーに人痘接種法を実施しイギリス上流階級に広めた。

当時のイギリスにおいて皇太子妃カロリン(1683〜1773)は、自分の三人の王女に人痘接種をするかどうか悩んでいました。

メアリー・モンターギュは、人痘接種の安全性を証明するためにニューゲート刑務所の死刑囚を使うことを当局に提案し、当局の許可を得て死刑囚に人痘接種を行いました。

人痘接種を受けた死刑囚は、死刑を免ぜられるという条件で6人の死刑囚がこれを受諾し、1721年8月に人痘接種が実施されました。

この結果死刑囚全員が軽く天然痘に罹患後、やがて全員が治癒しました。

この結果を得て1722年4月、皇太子妃は王の許可を得て自分の子供達に人痘接種を実施し、成功を収めます。

人痘接種は副作用の大きい危険な種痘で、安全性の高い牛痘接種が登場するまで後75年必要とします。

切手は1978年モルディブ発行の「痘瘡撲滅記念切手」で1721年イギリスで初めて人痘接種の実験が行われたニューゲート刑務所が描かれています。

切手にはイギリスで初めて人痘接種の実験が行われたことが付記されています。


モルディブ2.png




切手は1978年モルディブ発行の「痘瘡撲滅記念切手」で、人痘接種がイギリスで初めて実施されたファウンドリング病院が描かれています。

ファウンドリング病院で1743年に初めて入院中の子供に人痘接種が行われています。



モルディブ1.jpg
posted by 血液の鉄人 at 19:59 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月30日

種痘についてー1.人痘接種法ー

人痘接種より安全性の高い牛痘接種法を確立したのはイギリスの医学者のエドワード・ジェンナー(1749〜1823)ですが、それ以前にも人痘接種法は行われていました。

天然痘の予防法としての人痘接種法は、古代インドで始まり、中国、ペルシャを経由してアラビアに伝わったとされています。

1700年代トルコでは公衆浴場を利用して集団で人痘接種を実施していました。

この人痘接種を見学したオスマン帝国駐在大使夫人だったメアリー・モンターギュ(1689〜1762)が母国イギリスに紹介しています。

この当時の種痘は、天然痘患者の膿疱から抽出した液を健康な人間に接種する人痘法で接種を受けた者のおよそ2%は重症化して死亡するなど、危険を伴うものでした。

トルコではメアリー・モンターギュが母国イギリスの友人宛に手紙を書いた1717年4月1日を「種痘記念日」と定めています。

切手は1967年トルコ発行の「トルコ式人痘接種法250年記念切手」で、人痘接種法が描かれています。

切手下には種痘・1717〜1967が記載されています。


トルコ種痘.jpg
posted by 血液の鉄人 at 07:28 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月23日

バナナアレルギー

バナナは、厚生労働省が定める24種類の食品表示が必要なアレルギー源となる食品に含まれています。

バナナアレルギーのある人がバナナを食べると、

・口やのどにかゆみが表れる

・ヒリヒリとしびれたような感覚が唇に残る

など口内や口の周りの症状がほとんどですが、まれに全身にジンマシンが出たり、嘔吐、発熱などの症状が出たりすることもあります。

食後5分以内の比較的短時間にアレルギー症状が出ることが多いです。

バナナアレルギーは大人に発症することが多く、子供の頃は大丈夫だったのに大人になってから発症したという事例が多いです。

また、天然ゴムにアレルギーのある人は、バナナや栗などの果物を食べると同じアレルギー症状を起こすリスクが高いという調査結果があります。

天然ゴムのアレルギーは、ゴムに含まれる"ラテックスタンパク質"が原因物質になる場合が多く、「ラテックスアレルギー」とも呼ばれています。

天然ゴムを使った手袋・風船・コンドーム・医療用チューブなどに触れると、腫れやかゆみ、じんましん、吐き気などが出現します。

天然ゴムのアレルギーは重症になると、急激に血圧が下がり、意識障害や呼吸困難に陥る「アナフィラキシーショック」を起こすこともあります。

ラテックスアレルギーを持っている人が、バナナ、キウイ、アボカドなどの果物を食べると、口の中にピリピリとした刺激を感じたり、口唇が腫れたりするケースが多く、中にはアナフィラキシーショックを起こす人もいます。

これは、果物のタンパク質の構造がラテックスタンパク質とよく似ているため、食べた時にラテックスに対抗する抗体が働き、体がアレルギー反応を起こすからです。

こうした症状は「ラテックス・フルーツ症候群」と呼ばれています。

切手は1968年ニカラグア発行で美味しそうなバナナが描かれています。



バナナ.ニカラグア.jpg


切手は1997年アンギラ発行でやはり美味しそうなバナナが描かれています。



バナナ.アンギラ.jpg

posted by 血液の鉄人 at 07:32 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
卵60.jpg

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