脳卒中を引き起こすと、障害を受けた脳が司っていた体の一部が動かなくなる身体機能や言語機能が失われたり、場合によっては死に至ることもあります。
脳卒中には、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、破れる「脳出血」や「くも膜下出血」があります。
脳梗塞とは、脳の血管が動脈硬化となった部位に形成された血の塊(血栓)、あるいは心臓で出来た血栓が血流に乗って脳に運ばれ脳血管が詰まり脳が壊死するものです。
脳出血は、脳を養う小さな血管が(0.2mm以下)加齢や高血圧などによってもろくなり、そこが破れて出血します。
くも膜下出血は、脳を養う大きな血管にできた動脈瘤(こぶ)や動静脈奇形が破裂して、脳の表面に出血します。
脳卒中は、かつて日本人の死因の1位でしたが、近年死亡率は減少し、4位となっています。
因みに1位はガン、2位は心臓病、3位は老衰です。
脳卒中の死亡者数の現象は、救急医療の充実や治療法の進歩により、亡くなる患者さんが減少してきたためですが患者数は依然多いのが現状です。
脳卒中は、日本人の死亡原因の上位に位置しており、たとえ死亡は免れたとしても重い後遺症が残る可能性のある病気です。
脳卒中の5大リスクとしては、下記の5つの要素が挙げられます。
1.高血圧
2.糖尿病
3.脂質異常症
4.不整脈
5.喫煙
これらの要素はいずれも生活習慣の改善や薬による治療でコントロールすることが可能ですから、常日頃から適度な運動を取り入れた規則正しい生活を送り、病気を未然に防ぐことが大切です。
切手は2020年アルバ島発行の「健康意識切手」の中の1枚で脳卒中を表現して老人が倒れる直前を描いています。
胸を抑えていることから心筋梗塞のように思えますが、切手右には『STROKE(脳梗塞)』と記載されています。
自分がしる限りでは脳梗塞を描いた最初の切手と思われます。

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