国連総会は1954年12月14日、全ての加盟国に対して「世界の子どもの日」を制定することを勧告しましたが、具体的な日付は各国政府の判断に任せられましたが、国際連合での1959年の「児童の権利に関する宣言」と1989年の「児童の権利に関する条約」が採択された11月20日とするのが一般的とされています。
日本においては「こどもの日」の5月5日をそれに当て、閣議了解に基づいて1956年(昭和31年)に実施されています。
日本のこどもの日は、国民の祝日のひとつで、端午の節句である5月5日に制定されていますが、祝日法2条には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」と明記されています。
こどもの日は、こどものための祝日だと思われがちですが、実はこどもの成長を喜ぶと同時に、母への感謝を伝える日でもあるんです。
現在では端午の節句が強調され、男の子の日と思われがちですが、元々の「こどもの日」は母子の健やかで豊かな生活を願い祝う日だったことを忘れているようです。
世界的に見ても世界こどもの日は、それぞれの国の実情に合わせて制定しています。
切手は1956年日本発行の「世界こどもの日制定記念切手」で、大空に泳ぐ鯉のぼりを指差して見る二人の子供が描かれています。

切手は2019年コソボ発行の「世界こどもの日制定記念切手」で、子供を含む家族が描かれています。

切手は2020年モンテネグロ発行の「世界こどもの日制定記念切手」で、子供が描いた雪だるまが描かれています。
