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2021年07月31日

カエルツボカビ症

カエルツボカビ症は、ツボカビの真菌カエルツボカビによって引き起こされる両生類の致死的な感染症です。

カエルの種によって感受性は異なり、アフリカツメガエルやウシガエル は感染しても発症しない事がわかっています。

カエルツボカビ症は、カエルツボカビが、カエルの体表に寄生・繁殖し、カエルの皮膚呼吸が困難になる病気で、発病すると食欲の減衰が見られ、ひどくなると体が麻痺し、死ぬこともあります。

この病気は北米西部・中米・南米・オーストラリア東部で劇的な両生類の減少あるいは絶滅を引き起こしてきたと言われており、世界的な両生類の生息数と、世界の両生類種の30%もの種数の減少に関連しているとの報告もあります。

両生類の減少のうちいくらかはこの菌によるものと信じられていますが、感染に抵抗している種もあり、またいくつかの個体群が感染が低レベルで持続して生き延びていることも報告されています。

このカエルツボカビ症は、ヒトには感染しません。

日本国内における全国的な調査結果、カエルツボカビは日本の野外に常在しており、少なくとも最近侵入したものではなく、日本国内の両生類等は抵抗性を持っているものと考えられました。

カエルツボカビ症によると思われるカエルの大量死が報告され始めたのは1970年代からで、2020年3月時点で、世界で501種の両生類がツボカビ症により減少し、そのうちの90種が絶滅もしくは絶滅したと推定され、124種が個体数が90%以上減少したと報告されています。

減少した両生類の種数を地域別にみると、多い地域順にメキシコおよび中米で228種、南アメリカで、ブラジル、オセアニア、アフリカ、北アメリカ、ヨーロッパの順になっていますす。

しかしながらアジアでは、ツボカビによる両生類の減少は報告されていません。

アジア地域では古くからツボカビとカエルが共存してきたと考えられており、このためアジアに生息する両生類はツボカビに感染してもそれほど重症化しないような耐性をすでに獲得していること推察されています。

このことがアジア地域でカエルツボカビによるカエルの大量死が確認されていない原因ではないかと考えられています。

日本はカエルツボカビの遺伝的多様性が非常に高く、さらに日本国内の在来両生類において、本菌による発症事例や大量死は確認されないことから在来種には抵抗性が備わっている可能性が高い、と結論されました。

日本の研究によりますと「カエルツボカビは日本を含む東アジアに起源があり、このエリアに生息するカエルたちはすでに抵抗性を獲得している」とする「カエルツボカビ・アジア起源説」を提唱しています。

切手は2019年米国発行の「カエル切手」の中の1枚で、アメリカアマガエルが描かれています。



アメリカアマガエル.米国.2019.jpg



切手は2012年日本発行の「ふるさと切手 京の四季」で、柳に飛びつこうと努力するカエルの挙動を眺めている小野道風と、背景には小野道風筆の「玉泉帖」が描かれてます。



小野道風とカエル.2000.jpg


小野道風(894〜967)は平安時代の書の名人である三蹟の一人で、自分の書の才能を悩んで書道をあきらめかけていた時のある雨の日のこと、道風が散歩に出かけると、柳に蛙が飛びつこうと、繰りかえし飛びはねている姿を見た、道風は「柳は離れたところにある。蛙は柳に飛びつけるわけがない」と思って見ていたところするとたまたま吹いた風が柳をしならせ、蛙はうまく飛び移ったこれを見て道風は、「幾度も幾度も跳んでついに柳の枝に飛びついたカエルの様子を見て、努力の大切さを悟った」という寓話が有名です。

柳に飛びつくカエルの種類は、図案からはわかりませんが、おそらくはトノサマガエルと自分は思っています。


切手は1976年日本発行の「自然保護シリーズ切手」の中の1枚で、モリアオガエルが描かれています。




モリアオガエル.1976.jpg


切手は2010年日本発行の「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)記念シート」の中の1枚で、ニホンアマガエルが描かれています。



アマガエル.日本.2010.jpg
posted by 血液の鉄人 at 07:41 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月24日

神様からの贈り物イベルメクチン

2015年10月5日、ノーベル財団は、大村 智 博士とウイリアム・キャンベル博士に、「線虫感染症の新しい治療法の発見 [ for their discoveries concerning a novel therapy against infections caused by roundworm parasites ]」の功績をたたえてノーベル生理学・医学賞を授与しました。

大村智博士(1935〜)は、学校法人北里研究所北里大学 特別栄誉教授で微生物の生産する有用な天然有機化合物の探索研究に45年以上従事されています。

イベルメクチンは、1981年から動物薬として販売され、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌなどの獣医学領域で寄生虫駆除に広く用いられています。

この薬剤の効果は、例えば日本におけるイヌのフィラリア症(犬糸状虫症)の場合、フィラリアの予防と駆除に著効を示し、使用前の時代と現在では犬の寿命が約2倍に延びたと言われています。

大村博士の発見された抗寄生虫薬イベルメクチンは、熱帯地方の風土病オンコセルカ症(河川盲目症)およびリンパ系フィラリア症に極めて優れた効果を示し、中南米・アフリカにおいて毎年約2億人余りの人々に投与され、これら感染症の撲滅に貢献しています。

さらにイベルメクチンは、世界中で年間3億人以上の人々が感染しながらそれまで治療薬のなかった疥癬症や沖縄地方や東南アジアの風土病である糞線虫症の治療薬としても威力を発揮しています。

イベルメクチンのもととなる細菌を1979年に静岡県伊東市内のゴルフ場近くで採取した土壌から、新種の放線菌「ストレプトマイセス・アベルミティリス」(Streptomyces avermitilis)を発見しその細菌が産生する物質を元に創薬されました。

その後この細菌は日本全国何処からも発見されていません、このことから大村博士は『これは神様からの贈り物』と述べられています。

イベルメクチンは商品名「ストロメクトール」として疥癬(かいせん)や糞線虫症の治療薬として日本を始め世界中で使用されています。

イベルメクチンは新型コロナウイルス感染症の治療と予防に効果があることが、日本・インド・インドネシア・英国・米国・アフリン諸国なと世界の多くの国や地域から報告されています。

日本人の発見したイベルメクチンの効果に関しては、日本の国主導で世界に先駆けて評価を下すべきでしょう!!


切手は2015年ニジェール発行の「2015年ノーベル賞受賞者記念小型シート」で、二段目左の切手に大村智博士が描かれています。




大村智.2015.ニジェール.jpg


切手は2015シエラレオネニジェール発行の「2015年ノーベル賞受賞者記念小型シート」で、左端の切手の上部に大村智博士が描かれています。



大村智.シエラレオネ.2015.jpg
posted by 血液の鉄人 at 07:46 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月17日

久しぶりのエイズ関連切手の発行

2020年12月イタリアは、「世界エイズデー記念切手」を発行しました。

図案は触れ合うレッドリボンの手と世界地図が描かれています。




世界エイズデー.イタリア.2020.png



2020年から新型コロナウイルの世界的流行を受けて、新型コロナウイルの関連切手は全世界から発行され続けていますが、エイズ関連の切手の発行はほとんど無くなりました。

2019年末の世界のHIV陽性者数は3800万人、新規HIV感染者数は年間170万人、エイズによる死亡者数は年間69万人となっています。

エイズは今も世界的に流行していますが、新型コロナウイルの流行の影に隠れて忘れ去られようとしています。

現実は新型コロナウイルの影に隠れて今も流行していることを忘れてはなりません。

posted by 血液の鉄人 at 07:55 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月10日

心エコー検査

超音波検査では、体に傷をつけること無く、人の耳には聞こえない周波数の高い超音波を内部の構造に当てて跳ね返ってきた反射波を利用して動画を診断に利用します。

心臓の超音波検査(心エコー検査)は心筋が正常に動いているかどうかを判定したり、1回の拍動毎に心臓が送り出す血液の量を測定したりする目的でも行われます。

心臓が動いている状態をそのまま観察できるとても有用な検査です。カラードップラー法を行なうと、心臓の中の血液の流れを映し出すことができます。

心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察し、虚血性心疾患、心臓弁膜症、心筋症、先天性心疾患など様々な心臓病を評価することが出来ます

この検査は放射線を使わないことから被爆することがなく、妊婦や乳幼児で安心して受けることが出来ます。

切手は2020年ノルウェー発行の「テクノロジー切手」で、大動脈血管と心臓の血流速度を測定する心エコー検査が描かれています。



心エコー検査.ノルウェー.2020.jpg
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2021年07月03日

らい病の呼び方

らい病は、1873年にらい菌を発見したノルウェーの医師アルマウェル・ハンセン(1841〜1912)に由来しています。

かつての日本では「癩(らい)」、「癩病」、「らい病」とも呼ばれていいましたが、それらを差別的に感じる人も多く、歴史的な文脈以外での使用はしていません。

現在ではハンセン病と言われています。

世界におけるハンセン病の新規患者総数は、年間約21万人で、日本の新規患者数は年間で0?1人に抑制され、現在では極めて稀な疾病となっています。

英語圏では、レプラ(leprosy), ハンセン病(Hansen's disease) の両方が使用さ患者は leper(らい者)とも呼ばれるが、1953年に開催された第6回国際らい会議では、患者は leprosy patient と呼ぶことが推奨されています。

松本清張長編推理小説『砂の器』は、ハンセン病を物語の背景としたことでも知られ、大きな話題を呼んだ作品で、1974年制作された話題大作『砂の器』でもハンセン病への差別と偏見がよく描かれています。

1981年のテレビドラ『それからの武蔵』の第6部において、ハンセン病に罹った子供さきを世話して自らも感染した由利姫(梶芽衣子)が迫害されることが描かれています。

切手は1973年インド発行の「らい菌発見100年記念切手」で、顕微鏡を覗くハンセンと右上には拡大されたらい菌が描かれています。



ハンセン.1973.インド.jpg



切手は1982年西ドイツ発行の「らい患者福祉協会創立25年記念切手」で、ハンセン病患者の神経肥満の有無を検査している光景が描かれています。


レプラ.西ドイツ.1982.jpg

posted by 血液の鉄人 at 08:46 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする