2022年02月26日

加熱不十分なエリンギにご注意!!

キノコのなかには生食すると中毒するものが多く存在しています。

例えばエリンギ,コウタケ,シャグマアミガサタケ,シイタケ,ドクベニタケ,ヒダハタケ,マイタケなどで、近年は欧米でもシイタケによるアレルギー性の中毒が増えているます。

食べるときにはよく調理して加熱して食べるよう欧米の病院では指導しています。

現在日本でもよく食べられているエリンギは、注意する必要があります。

エリンギやマイタケは、シアン生産菌ですから注意が必要です。

エリンギやマイタケを生や不十分な加熱のものを食べた場合シアンに よる中毒死する可能性があります。

これらシアン生産菌のキノコを生や不十分な加熱のものを食べた場合の急性脳症で死亡していた事例が報告されています。

脅かすわけではありませんが、食べるときに十分に加熱して食べれば何の問題もありません。

【おまけ】

エリンギはそもそも日本には自生していないヨーロッパ原産のキノコです。

そのことから日本では自生のエリンギはなく、販売されているものは全て人工栽培されたものです。

エリンギは食用キノコの中でも食物繊維が多くふくまれていて、腸内活性化やコレステロールの低下の効果が期待でき、体内の余分な塩分を排出する効果があり、その上カリウムも豊富に含まれていて高血圧予防に役立つキノコです。



切手は1983年アルジェリア発行の「キノコと菌類切手」の中の一枚でエリンギが描かれています。




エリンギ.アルジェリア.1983.jpg



切手は1999年タジキスタン発行の「キノコ切手」の中の一枚でエリンギが描かれています。




エリンギ.タジキスタン.1999.jpg
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2022年02月19日

ダミアン神父とハンセン病

ハンセン病は、抗酸菌の一種であるらい菌によって引き起こされる感染症です。

病名は、1873年にらい菌を発見したノルウェーの医師、アルマウェル・ハンセン(1841〜1912)に由来しています。

ハンセン病とその発見者のアルマウェル・ハンセンについては当ブログにおいても紹介しております。

この病気は世界的には減少傾向にありますが、2018年の世界保健機関の統計ではインドの12000人、ブラジルの28600人そしてインドネシアの17000人となっています。

一方わが国では、2010年から202年までの累計で7人の患者しか発生していません。

ダミアン神父(1840〜1889)は、ベルギー人のカトリック司祭で、アメリカ合衆国ハワイ州モロカイ島で、当時誰もが顧みなかったハンセン病患者たちのケアに生涯をささげ、自らもハンセン病で命を落としています。

彼の本名はヨゼフ・デ・ブーステルですが、1859年にイエスとマリアの聖心会に入会し、司祭として神と人々に自らの一生を捧げることを誓い、このとき選んだ修道名が「コスマとダミアノ」という有名な聖人兄弟の一人の「ダミアン」で、以降彼は「ダミアン」と呼ばれることになります。

献身的にケアするダミアン神父でしたが、部外者であるダミアン神父になかなか心を開きませんでした、そのため彼は次第に患者の患部に触れることに躊躇しなくなり、感染の可能性を恐れなくなっていきました。

彼の献身的なケアが実り、世論がダミアン神父を「モロカイの英雄」といって注目するようになります。

1884年12月、ダミアン神父は自らもハンセン病を発症し1989年4月15日49歳の若さで死亡します。

ダミアン神父はモロカイ島に埋葬されましたが、1930年代になって彼を「ベルギーの英雄」として、その遺体を求める世論がベルギーで高まりこれを受けて、1936年1月27日に棺が掘り出され、彼の故郷ベルギーに運ばれます。

1936年5月3日、故国ベルギーへ到着した際には、港では国王レオポルド3世以下、多くの国民が集まり彼の遺徳を讃えました。

ダミアン神父はモロカイ島定住し、ハンセン病のケアを献身的に行い自らもハンセン病を発病し死去したことは新聞報道がなされ、全世界に大きなショックを与えることになります。


切手は1946年ベルギー発行の「ダミアン神父シリーズ切手」で、1枚目はダミアン神父の横顔、2枚目には彼がケアに生涯をかけた場所としてのアメリカ合衆国ハワイ州モロカイ島、3枚目はハンセン病患者をケアするダミアン神父が描かれています。




ダミアン神父.ベルギー.1946-1.jpg





モロカイ島.ベルギー.1946-2.jpg




ダミアン神父.ベルキー.1946-3.jpg



切手は2009年ベルギー発行の「ダミアン神父切手」で、ハンセン病患者とともにダミアン神父の写真が描かれています。



ダミアン神父.ベルギー.2009.jpg

posted by 血液の鉄人 at 07:58 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月12日

人は何故なぜ湯冷めをするのか

温泉の恋しい季節ですねぇ!

温泉につかると、体が温まり特に末梢血管が広がります、即ち血管が広がると全身の血液の巡りがよくなるため酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身に行きわたりやすくなり、血液中の老廃物や二酸化炭素を運ぶ機能が活発化します。

その結果入泉後も長くポカポカする感じがします。

これは温泉に含まれる成分が影響しています。

しかし気をつけなければいけないのは、「湯冷め」です。

温泉に入ってしっかり体を温めても、温泉上りに油断していると「湯冷め」をする可能性があります。

湯冷めの原因は、人が平熱を保つために放熱する機能が働いてることから起こります。

温泉から上がった後も血管はしばらく広がったままなので、体温が奪われていき、さらにかいた汗がそのままになっていると、その蒸発でも体温が奪われますこれが湯冷めの仕組みです。

人は湯冷めをしますが、サルは湯冷めをしません!!

その理由としては、サルは毛の生えている場所には汗腺がないからです。

そして全身が油分の多い細やかな毛に覆われていて、毛の内部まで水分が浸透しないことからブルブルっと全身を震わせる事によって水分は飛び散り、水を弾くことができるからです。

また寒冷地に生息するニホンザルは、寒冷地に備えて体の末端の毛細血管が収縮して体温が奪われないように発達しているのです。

ただし毛の油分が少ない子ザルや高齢のサルは湯冷めしてしまうことがあるようです。



【おまけの話】

暑いときや運動したときに大量に汗をかくのは、ヒトとウマくらいです。

サルは手のひらや足の裏にしか汗腺はありません。


初日カバーは1989年長野県版お猿の温泉で、お温泉に浸かるニホンザルが描かれています。




お猿の温泉.1989.jpg



2016年申年(さる)発行の年賀はがきで、温泉に浸かるお猿の親子が描かれています。





お猿の温泉.2016.年賀.jpg

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2022年02月05日

新型コロナウイルス感染対策切手−1.リベリア−

020年リベリアから新型コロナウイルス感染対策を描いた連刷切手シートが発行されていますので、ご紹介させていただきます。



コロナ予防.リベリア.2020.jpg


切手左から順に、

1.アルコールによる手指の消毒。

2.人と人の距離を保つ。

3.飛沫感染防止のボードの設置

4.消毒剤での全面消毒作業。

シート面上部には、"Stop Covid-19"の文字が描かれています。

切手には新型コロナウイルスの感染対策が明確に描かれています。

日本もこの様な啓蒙切手を早く発行してほしいものです。
posted by 血液の鉄人 at 07:58 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする