温泉につかると、体が温まり特に末梢血管が広がります、即ち血管が広がると全身の血液の巡りがよくなるため酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身に行きわたりやすくなり、血液中の老廃物や二酸化炭素を運ぶ機能が活発化します。
その結果入泉後も長くポカポカする感じがします。
これは温泉に含まれる成分が影響しています。
しかし気をつけなければいけないのは、「湯冷め」です。
温泉に入ってしっかり体を温めても、温泉上りに油断していると「湯冷め」をする可能性があります。
湯冷めの原因は、人が平熱を保つために放熱する機能が働いてることから起こります。
温泉から上がった後も血管はしばらく広がったままなので、体温が奪われていき、さらにかいた汗がそのままになっていると、その蒸発でも体温が奪われますこれが湯冷めの仕組みです。
人は湯冷めをしますが、サルは湯冷めをしません!!
その理由としては、サルは毛の生えている場所には汗腺がないからです。
そして全身が油分の多い細やかな毛に覆われていて、毛の内部まで水分が浸透しないことからブルブルっと全身を震わせる事によって水分は飛び散り、水を弾くことができるからです。
また寒冷地に生息するニホンザルは、寒冷地に備えて体の末端の毛細血管が収縮して体温が奪われないように発達しているのです。
ただし毛の油分が少ない子ザルや高齢のサルは湯冷めしてしまうことがあるようです。
【おまけの話】
暑いときや運動したときに大量に汗をかくのは、ヒトとウマくらいです。
サルは手のひらや足の裏にしか汗腺はありません。
初日カバーは1989年長野県版お猿の温泉で、お温泉に浸かるニホンザルが描かれています。

2016年申年(さる)発行の年賀はがきで、温泉に浸かるお猿の親子が描かれています。
