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2022年04月30日

錬金術で尿から発見されたリン(P)

錬金術とは化学的手法によって金属以外の物質から貴金属(特に金)を精製する試みを言います。

16世紀ルネサンス期に錬金術は最盛期を迎え錬金術師が増え、グーテンベルグの印刷術により先人の書物が印刷され広まって行くことになります。

ルネサンス期の有名な医師・錬金術師の代表的人物としては、にパラケルスス(1493〜1541)がいます。

ドイツの錬金術師ヘニッヒ・ブラント(1630頃〜1692)は、1669年にバケツ60杯分の尿をとことん煮詰めて黒い沈殿物を得、更にそれを強く煮詰めることにより黒い沈殿物は白色の物質に変化しやがて明るく輝き出しました。

これは錬金術でもなく尿中のリンが発火した賜物だったのです。

空気中で燐光を発する物質の発見のニュースは、またたく間にドイツ中に広まったと言われています。

この当時は未だ元素という考え方は確立していませんでしたが、この実験こそが人類が初めて元素を発見した瞬間なのです。

人は1日に0.5〜1グラムのリンを尿中に排泄しています。


切手は1990年ガーナ発行の「ルーベンス死去350年記念切手」の中の一枚でルーベンスが描いた、錬金術師パラケルススの肖像が描かれています。




パラケルスス.ガーナ.1990.jpg


ピーテル・パウル・ルーベンス(1577〜1640)は、バロック期のフランドルの画家で、外肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など様々なジャンルの絵画作品を残した人物です。


切手は2019年トーゴ発行の「国際周期年記念小型シート」収められた一枚で、錬金術師ヘニッヒ・ブラントとともにリン(P)が描かれています。




ヘニッヒ・ブラント.トーゴ.2019.jpg
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2022年04月23日

気象病

最近認知されつつある病名で、気象・天候の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称のことです。

台風が近づくと頭痛がひどくなる・雨が降ると関節が痛い・梅雨時はだるくて動くのが億劫になるという人はかなりの数になります。

その症状はその人がもともと持っていた症状が天気に影響されて現れたり悪化したりします。

症状としては、頭痛、神経痛の悪化、めまい、肩こり、首痛、腰痛、眠気、耳の症状、気分の落ち込み、うつ、不安症など多種にわたります。

これらの症状は気圧の変化が引き起こします。

そしてこれらの症状を天気痛とも呼びます。

ではこの気象病は気圧がいくら下がれば起こるのでしょうか?

残念なことに気圧が低ければ低いほど頭痛が起きやすいとは言えず、平均気圧から6〜10hPa低い1003〜1007hPaで最も片頭痛が悪化しやすかったという報告があります。

それでは気象病を予防するにはどうすればよいのでしょうか?

気象病と深く関わりのある自律神経を整えることが必要となります。

そのためには、まず食事は必ず3食取り、十分な睡眠時間を確保する必要があります。

そして同じ時間に起床し、同じ時間に就寝するなど規則正しい生活を心がけ、ストレッチなど、ゆっくり長くできる運動をする。

湯船にゆっくりつかったりして適度に汗をかくことで予防できるあるいは症状が軽くなるとの報告があります。

気象病で病院を受診するときは、自分の症状に合わせて診療科を選ぶことです。

例えば頭痛・嘔吐・体調不良などの症状があるときは内科。

めまい・耳鳴りなどの症状があるときは耳鼻咽喉科。

自律神経失調症やうつ病の症状があるときは心療内科・精神科。

最近では「気象病外来」・「天気痛外来」の専門診療科もありますので、ネットで検索して探し出すことも可能です。



切手は1984年日本発行の「天気予報100年記念切手」で、気象衛星ひまわり2号と日本列島全体の天気図が描かれています。




天気予報100年.日本.1984.jpg



切手は2005年日本発行の「第56回国際宇宙会議記念切手」で、気象衛星ひまわり6号と日本列島付近の衛星画像が描かれています。



ひまわり6号.2005.jpg




切手は2014年香港発行の「気象現象小型シート」で、台風が描かれています。




台風.香港.2014.jpg


タグ:気象病
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2022年04月16日

犬の聴覚

人間が聞き取れる音の高さ(周波数)は、20Hzから20,000Hzといわれています。

一方犬が聞き取れる周波数はおよそ65Hz〜50,000Hzで、聞き取れる音の幅が人間よりも遥かに広いことから犬は人間が気付かない音を聞くことができるのです。

日常会話での周波数は250〜4000Hzで、これを可聴域と呼びます。

犬が最も聞こえやすい周波数は8,000ヘルツ付近と言われています。

犬の場合、犬種やカラダの大小に関係なく、どの犬も同じような可聴域であるとされています。

垂れ耳・立ち耳どちらの形状の耳であっても聴力には関係ないとされています。

人間は16方向の音源しか判別できなかったことに対し、犬はその2倍の32方向の音源を聞き分けることができたという実験結果があります。

これは「耳介」と呼ばれる器官を、あらゆる方向に片耳ずつ自由自在に動かせる点が影響していると考えられています。

※耳介とは耳たぶのことです※

人の耳介は自由自在に動かすことはできません。

犬が小首をかしげるのは、右耳と左耳の位置を変えることで、より正確に音を聞き取ろうとしている犬にとっては自然な行動なのです。

犬の聴力は人間よりも優れており、1km以上離れた距離の音を聞くことが可能といわれており、障害物がなければ、それ以上の遠い距離の音を聞くことができるといわれています。

人が何も聞こえなくても、愛犬が耳をピクピクさせている時は、何か遠くの音を聞こうとしているのかもしれませんねぇ。

人間が年を取ると耳が遠くなることと同様に、いくらよく聞こえる耳を持っている犬でも加齢により耳が遠くなります。


切手は1981年ザイール発行の「国際障害者年切手」の中の一枚で、人の耳介が音を集めることが描かれています。



耳介.ザイール.1981.jpg



切手は1975年イスラエル発行の「環境保護切手」の中の一枚で、ジェット機の騒音が耳に入り込むのが描かれています。



耳介.イスラエル.1975.jpg



切手は1990年イギリス発行の「英国王立動物虐待防止協会150周年記念切手」で、小首をかしげるカニス・ ルプス・ファミリアーリスが描かれています。



小首をかしげる子犬.イギリス.1990.jpg



切手は1989年スウェーデン発行の「イヌ切手」の中の一枚で、小首をかしげるハミルトン・ビーグルが描かれています。


ハミルトンビーグル.スウェーデン.1989.jpg
タグ:犬の聴覚
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2022年04月09日

赤い森

赤い森とは、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所から10km圏内にある森を言います。

1986年4月26日のチェルノブイリ原子力発電所事故により放出された高レベルの放射性物質を取り込んだことにより枯死したマツが赤茶色に見えたので「赤い森」と呼ばれる所以です。

大量の放射性物質がこの地域に降り注ぎ、マツの木々は枯死したことから、マツの木々の大部分が伐採されてその場埋められ、その上を砂で厚く覆いマツの若木が植林されましたが伐採された木々は放射性物質による汚染がひどく木々が朽ちるにつれて放射性物質が地下水に達することが懸念されています。

この事故により広島に落とされた原子爆弾の20倍の放射性物質が降り注いだとされています。

赤い森のある場所の自然は今も生き続けています。

人間の与える影響が著しく減少したことにより繁栄しているように一見見えますが、放射能汚染は深刻な状態となっています。

2022年2月に始まったロシアのウクライナ進行で、チェルノブイリ原子力発電所をロシア軍が占拠する際、赤い森内に塹壕を掘る作戦が決行された結果、ロシア兵内に多数の被曝者を出したという報道がされています。

原子力発電所は、発電時にCO2を排出しない、発電コストが安定しているというメリットがあり,エネルギーの供給安定性と経済性が謳われいますが、一度事故を起こすと未曾有の災害を引き起こすことになります。

チェルノブイリもそうですが、我が国では2011年3月11日14時46分頃に発生した東日本大震災での原発事故が良い事例です。


切手は1996年ベラルーシ発行の「チェルノブイリ原発事故10年記念切手」の中の一枚で、事故を起こしたチェルノブイリ原発が描かれています。



チェルノブイリ原発事故.1996.ベラルーシ.jpg




切手は1991年ソビエト連邦発行の「チェルノブイリ原子力発電所災害5周年記念切手」で、放射物質の落下によって汚染されて無惨な姿になったをハーブの一種のオウシュウヨモギ(Artemisia vulgaris)を描き、放射能汚染の危険性を表現しています。



チェルノブイリ原発事故.ソ連.1991.jpg
タグ:赤い森
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2022年04月02日

マッチは有害?!

一昔前にはマッチはどこでも見ることができましたが、最近ではほとんど目にすることはありません。

1827年、イギリスの薬剤師J.ウォーカー(John Walker)が発明した、フリクションライト(Friction Lights)とも呼ばれた摩擦マッチがある。

見かけは現在のものに近いが火つきは悪く、火がつくと飛び散り、二酸化硫黄の悪臭もするという今から見ると欠点だらけであった。

この欠点を改善したのが黄燐を使っての摩擦マッチだった。

黄りんの持つ毒性とどこで擦っても発火することは便利ではあったが、逆にわずかな摩擦、衝撃でも発火したり、温度上昇による自然発火が火災事故を併発したり、さらに製造中に黄りんを含む蒸気を吸い込み「燐中毒壊疽(りんちゅうどくえそ)」という職業病に冒される工員が多発し、大きな社会問題にまで発展していった。

マッチにはリンが使用されていて、マッチが作られた初期には黄リンが使用されていましたが、黄リンは発火点が低いことに加えて毒性が強いことから、赤リンを用いた安全なマッチに変わりました。

※黄リンは淡黄色のろう状の固体で、気体や液体のリンを冷却すると得られ精製すると白色になるので白リンとも呼ばれます※

1855年、スウェーデン、イェンシェピング社のJ. E. ルンドストレーム(1815〜1888)によって発火剤と燃焼剤を分離させた安全マッチ(Safety Strike on Box Match)が発明されました。

ではリンはマッチの頭薬(マッチ棒の頭の部分)に含まれているのでしょうか?

いいえここには含まれておらず側薬(マッチ箱の横に貼ってある茶色い部分)に含まれています。

※頭薬にリンが使われているという表記が時折見られますが、少なくとも20世紀半ば頃以降は軸部分にリンは含まれていません※

国内で生産されるマッチは安全マッチといわれ、日本工業規格(JIS)で品質が定められていて、毒性の強いものは現在使われていません。
 
頭薬は塩素酸カリウムを主成分とし、イオウ、ガラス粉、ニカワ、着色剤などが配合されて、この中で危険性があるものは、塩素酸カリウムです。

この量はマッチ20本の頭薬に0.2gぐらいですから、幼児では15本以上食べると、吐き気、腹痛、下痢を起こし、重症では腎臓の障害を起こすことがあります。

一度に15本も食べることはまずありませんが、万が一にも幼児が食べてしまったときには牛乳か水を飲ませて吐かせてから医師の診察を受けられることです。

マッチの側薬に含まれている赤リンも微量で口に入れても害はありません。

安全と言っても小さい子供さんのいる家庭では、子供さんの手の届かないところに保管しておくことです。


【おまけの話】

アンデルセンの童話の『マッチ売りの少女』が出版された1818年の7年後に安全なマッチが開発されたことからして、ここにに登場するマッチは有害な黄リンマッチということになります。


切手は1980年モナコ発行の「アンデルセン生誕175年記念切手」の中の一枚で、アンデルセンの『マッチ売りの少女』の中の一場面、大晦日の夜半寒さのため少しでも温まろうとして売り物のマッチに火を付けるマッチ売りの少女が描かれています。



マッチ売りの少女り.モナコ.1980.jpg



切手は2005年中国発行の「アンデルセン生誕200年記念切手」の中の一枚で、アンデルセンの『マッチ売りの少女』の中の一場面、大晦日の夜半寒さのため少しでも温まろうとして売り物のマッチに火を付けるマッチ売りの少女が描かれています。




マッチ売りの少女.中国.2002.jpg



切手は2004年モナコ発行の「スウェーデン式安全マッチ開発記念切手」で、安全マッチの発明者のルンドストレームの肖像とともに安全マッチが描かれています。



安全マッチ開発者.モナコ.2004.jpg
posted by 血液の鉄人 at 08:07 | Comment(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする