2022年06月25日

ハチミツは1歳以下の子供には危険!!

ハチミツにはボツリヌス菌が含まれている事があり、これを1歳未満の赤ちゃんが食べてしまうと、赤ちゃんの腸内でボツリヌス菌が定着・増殖し、乳児ボツリヌス症という感染症を引き起こすことがあります。

栄養価の高いハツミツですが、1歳未満の赤ちゃんにはリスクが高い食品なのです。

それでは何故1歳未満の赤ちゃんにハチミツを食べさせてはいけないのでしょうか?

ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌で、この菌が食品などを介して口から体内にはいると、大人の腸内では腸内の細菌叢が出来上がっていることからボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常何も起こりません。

ところが赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため乳児ボツリヌス症を引き起こします。

症状としては便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった状態となります

ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、稀に死亡することもあります。

※離乳食でハツミツを摂取していた生後6ケ月の男児が「乳児ボツリヌス症」で死亡した事例もあります※

1歳以上の人にとっては、ハチミツは栄養価が高く何ら問題のある食品ではありません。

※ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱や調理では死滅しないので、1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えてはいけません※

※通常ハチミツは包装前に加熱処理を行わないため、ボツリヌス菌が混入していることがあります※

※ボツリヌス菌(芽胞)の耐熱性は120℃,4分とされていて、通常の加熱や調理では死滅しません※

【注意】

多くの方はハツミツそのものには注意を払いますが、ハツミツ入りのお菓子やハチミツが原料に使われているパンなどは見落としがちですのでご注意ください。

成分表示などをしっかり見て、ハチミツが使われている食品にも細心の注意を払ってください。

※市販のハチミツには、「1歳未満の乳児には与えないでください」との警告文を記載している商品もありますが、この表示は任意表示ですから全国はちみつ公正取引協議会は会員企業に警告文の表示を要請していますが、数千あるとされる業者の多くが非会員で、表示は徹底されていないのが現実です※


切手は1998年ジンバブエ発行の「養蜂切手」の中の一枚で、ハツミツが描かれています。




ハツミツ.ジンバブエ.1998.jpg


切手は1990年スウェーデン発行の「ミツバチの養蜂の割引切手」の中の一枚で、ハツミツが描かれています。




ハチミツ.スウェーデン.1990.jpg

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2022年06月18日

クルミアレルギー

2022年消費者庁は食品表示にクルミを追加することを決めました。

くるみを食べてアレルギーを発症するケースが急増していることを受け、消費者庁は食品表示を義務づける原材料のなかにくるみを追加する方針を明らかにしました。

現在、食品でアレルギー表示が義務づけられているのは、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生の7品目で、くるみは含まれていません。

消費者庁が2020年に食品アレルギーを発症したおよそ6000の症例について原因を調べたところ、くるみは、鶏卵、牛乳、小麦についで4番目に多かったということです。

この10年でおよそ10倍に急増していることから、消費者庁はアレルギー表示義務にくるみを追加する方針を明らかにしました。



切手は1963年ルーマニア発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、カシグルミが描かれています。



クルミ.ルーマニア.1963.jpg



切手は1984年アフガニスタン発行の「国連世界食料の日記念切手」の中の一枚で、カシグルミが描かれています。



カシグルミ.アフガニスタン.1984.jpg



切手は2005年ネパール発行の「果実切手」の中の一枚で、カシグルミが描かれています。



カシグルミ.ネパール.2005.jpg



切手は2019年日本発行の「秋のグリーティング切手」で、左上部のリスの右横にオニグルミが描かれています。



オニグルミ.2019.日本.jpg

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2022年06月11日

世界トイレデー

世界ではいまだに、約20億人がトイレを使えない現実があります。

トイレがない人たちは、バケツやビニール袋、屋外で排泄をしたりしているのです。

日本に住んでいる我々にには到底理解できませが、現実はトイレが使われない人々は世界に多く存在しているのは事実です。

トイレ以外の場所での排泄などが原因で便に含まれる細菌が原因で、下痢を引き起こし1日に800人以上の子どもたちが下痢性疾患で命を落としています。

2013年、国連は毎年11月19日を「世界トイレの日」(World Toilet Day)と定めました。

2030年までに、すべての人が安全な水とトイレを利用できる状況を実現し、その持続可能な管理を確立することを目的としています。

誰しもが清潔なトイレでひと目を気にせずに安心して用便をする環境づくりが大切です。


切手は2015年サンマリノ発行の「世界トイレデー切手」で、男女のキャラクターがトイレに座っているのが描かれています。



世界トイレデー.サンマリノ.2015.jpg





切手は2021年国連ニューヨーク発行の「世界トイレデー切手」で、清潔なトイレが描かれています。




世界トイレで.国連.2021.jpg


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2022年06月04日

セントラルドグマ

細胞がタンパク質を作り出す原理です

遺伝情報がDNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タンパク質」の順に伝達されるのをセントラルドグマといいます。

セントラルドグマ(Central dogma)は、1958年にイギリスの科学者のフランシス・クリック(1916〜2004)によって提唱された分子生物学の基本原則のことです。

クリックは、1962年にジェームズ・ワトソン(1928〜)、モーリス・ウィルキンス(1916〜2004)とともに『DNAの二重螺旋模型を確立』によってノーベル生理学・医学賞を受賞してます。

セントラルドグマはすべての生物に共通している生命の基本原理となります。

DNAはアデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)を4つの塩基を有していて、この配列が遺伝子情報のとなり、その情報によって種々のタンパク質が作り出されていきます。

切手は2000年ガイアナ発行の「20世紀の科学と医学の進歩切手」の中の一枚で、フランシス・クリックが描かれています。



クリック.1995.ガイアナ.jpg


切手は2000年パラオ発行の「20世紀の科学と医学の進歩切手」の中の一枚で、モーリス・ウィルキンスが描かれています。


モーリス.ウィルキンス.パラオ.2000.jpg




切手は2000年パラオ発行の「20世紀の科学と医学の進歩切手」の中の一枚で、ジェームズ・ワトソンが描かれています。



ジェームズ.ワトソン.パラオ.2000.jpg



切手は2000年パラオ発行の「20世紀の科学と医学の進歩切手」の中の一枚で、DNA二重らせんが描かれています。



DNA二重螺旋.2000パラオ.jpg



切手は1999年イギリス発行の「ミレニアムシリーズ8-科学者の物語切手」の中の一枚で、DNAが描かれています。



DNA.イギリス.1999.jpg

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