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2022年10月29日

国際果実野菜年

2021年は、果実と野菜を摂ることによってもたらされる栄養上・健康上の利点について世界的に認識を深めることを目的に国連が定めた国際果実野菜年(International Year of Fruits and Vegetables:IYFV2021)でした。

2019年12月に開催された第74回国連総会にて2021年を「国際果実野菜年(International Year of Fruits and Vegetables:IYFV2021)」にすることが採択されました。

国際果実野菜年の目的としては、以下のとおりです。

1.果実と野菜の摂取による栄養と健康上の利点について、その認識を高め、また政策的関心を高める。

2.果実や野菜の消費を通じて、多様でバランスの取れた健康的な食事とライフスタイルを促進する。

3.食料システムにおける果実と野菜の食料ロス・廃棄を減らす。

果実や野菜は食物繊維、ビタミン、ミネラル等を多く含み、生活習慣病を予防するために重要な供給源ですが、先進国でも成人1人当たりの平均摂取量は必要量に未だ達していません。

更に世界の果実や野菜の生産量は世界人口を養うだけの量は存在しているにも関わらす、先進国では消費の過程で、発展途上国では流通の過程で、ロス又は廃棄となり食べられていない理が現実です。

このような状況を背景に、国連は「国際果実野菜年2021」を採択し、果実と野菜の重要性をしってもらうことやロス・廃棄を減らすこと等を目的に様々な周知活動が行われました。


切手は2021年モロッコ発行の「国際果実野菜年切手」で、地球と多くの果実と野菜が描かれています。




国際野菜果実年.モロッコ.2021.jpg



切手は2021年トンガ発行の「国際果実野菜年6種連刷切手」で、スイカ、パッションフルーツ、パイナップル、バナナ、カボチャ、ココナッツの果実と野菜が描かれています。



国際野菜果実年.トンガ.2021.jpg
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2022年10月22日

オット・フォン・ゲーリケの半球を用いた真空の実験

オットー・フォン・ゲーリケ(1602〜1686)は、ドイツの物理学者、工学技師、かつ政治家でもあり、真空の研究で知られています。

銅製の半球状容器(マクデブルクの半球)を2つ組み合わせ、その内部の空気を真空ポンプで排気すると、2つの半球は容易に離れないという実験です。

古代ギリシャの哲学者アリストテレス(紀元前384〜紀元前322)が「自然は真空を嫌う」と述べた"真空嫌悪説"は、真空という状態は作れないとする仮説への反証となり、長年の哲学者および科学者の議論に終止符が打たれることになります。

この実験は1654年5月8日、レーゲンスブルクの帝国議事堂前において行われ、空気を抜いた2つの半球はなかなか離れませんでしたが、左右各8頭の馬が双方から引っ張ってようやく半球を外すことができたとされています。

※「マクデブルクの半球」の呼び名は、当時ゲーリケがマクデブルク市長であったことに由来しています※

彼は気圧計を用いてはじめて科学的な天気予想を行い、それが気象学の先駆けとなることになります。


切手は1969年東ドイツ発行の「マクデブルク郵便切手展覧会開催記念切手」で、切手の左にはマクデブルク大聖堂、右にはホテルインターナショナルとともに彼の像が中央描かれています。



ゲーリケ像.東ドイツ.1969.jpg




切手は1969年東ドイツ発行の「マクデブルク郵便切手展覧会開催記念切手」で、マクデブルクの半球による真空の実験の様子が描かれています。




半球の実験.東ドイツ.1969.jpg



切手は2002年ドイツ発行の「オットー・フォン・ゲ−リケ生誕400周年記念切手」で、ゲーリケの半球の実験が描かれています。




真空実験.ドイツ.2002.jpg

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2022年10月15日

糖尿病の合併症

世界の糖尿病人口は5億3,700万人で、成人の10人に1人(10.5%)が糖尿病に罹患しています(2021年)。

日本の成人の糖尿病有病者数は1,100万人と推定されていて、2021年の調査では世界順位の9位になっています。

糖尿病は急性の症状よりも慢性合併症が怖い病気です。

慢性合併症としては,細小血管障害による網膜症,神経障害と腎症,大血管障害の冠動脈疾患,脳血管疾患と末梢動脈疾患に分類されます。

特に糖尿病の三大合併症としては、

1.糖尿病性神経障害

神経細胞に血液が届かなくなり、手や足の感覚が鈍り、発汗異常や立ちくらみ、便通異常、男性の場合は勃起障害も引き起こされ、ほんの些細な傷や水虫から。足が腐り、年間2万本もの脚が切断されています。

2.糖尿病性網膜症

目の毛細血管が破れて酸素や栄養が届かなくなりますが、かなり進行しても自覚症状が出にくいのが特徴である日突然目の前が真っ暗になることが多い。

失明原因の第2位であり,年間3,000人の糖尿病患者が視力を失っています。

3.糖尿病性腎症

血糖値が高い状態が20年ほど続くと腎臓が機能しなくなり人工透析が必要となります。

糖尿病性腎症により透析治療を必要とする患者数は増加の一途をたどり,1999年からは慢性糸球体腎炎を抜いて新規透析導入原因の第1位となりましたが、最近ではその傾向は徐々に弱まってきていますが無視はできません。

腎臓を移植しない限り、透析は一生続けなければならなくなります。


切手は1974年ドミニカ共和国発行の「糖尿病との戦い切手」の中の一枚で、糖尿病性神経障害出足を切断した患者が描かれています。



1975糖尿病性神経症.ドミニカ..jpg



切手は1974年ドミニカ共和国発行の「糖尿病との戦い切手」の中の一枚で、糖尿病性腎障害で侵された腎臓が描かれています。



糖尿病性腎症.1974.ドミニカ.jpg




切手は1974年ドミニカ共和国発行の「糖尿病との戦い切手」の中の一枚で、糖尿病性網膜症で失明した眼が描かれています。





糖尿病性網膜症.ドミニカ.1974.jpg




切手は2001年米国発行の「糖尿病の認識切手」で、糖尿病による糖尿病性網膜症の注意が呼びかけられています。




糖尿病性網膜症.米国.2001.jpg
posted by 血液の鉄人 at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月08日

モートン病

1876年にトーマス・モートンが報告した病気で、足の「趾神経」とよばれる神経の周りにモートン神経腫とよばれる結合組織の塊が生じる病気です。

モートン病は、ハイヒールなど足の先端部を圧迫する靴を日常的に履いている女性がかかりやすい病気で原因は靴です。


巷ではハイヒール病とも呼ばれることもあります。

靴のスタイルによっては男性でもなることはもちろんあります。

症状としては足裏の指の付け根に熱く焼かれたような痛みと、その先の指に放散する痛みやしびれが主な症状で、最初は歩いている最中だけの症状ですが、進行するとじっとしているときにも痛みやしびれを感じるようになります。

40〜60歳代の女性に多く、部位では第3趾(中指)と第4趾(薬指)の間が最も多く、次いで、爪第2趾(人差し指)と第3趾の間が多いとされています。

靴が原因で起こるモートン病は、靴を変えることで改善が期待できますが、発症して重症になってしまうと手術が必要になることもあります。

予防法としてはヒールの高い靴や負担のかかる先細い靴を避ける、また痛みのある部位に負担がかからないように足底パットをあてるなどして、足の付け根への圧を減らすことからはじめます。

またそれでも改善しない場合は、ステロイドの注射が行われます。

有効性は短期では47%、長期的には30%とされています。

他に超音波下でモートン神経腫の部位にエタノールを注入する治療や手術によって神経腫を切除するなどの方法があります。


切手は2015年イタリア発行の「イタリアの生産及び経済システム切手」の中の一枚で、サルヴァトーレ・フェラガモが女優マリリン・モンローのためにデザインした貴重なヴィンテージ・パンプスが描かれています。




ハイヒール.2015.イタリア.jpg



切手は2018年日本発行の「身近なファッションアイテムを題材としたグリーティング切手」に収められた一枚で、カラフルなハイヒールが描かれています。




ハイヒール.日本.2018.jpg


どの靴も長く履き続けるとモートン病になりそうてすねぇ!!
タグ:モートン病
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2022年10月01日

世界狂犬病デー

狂犬病は、狂犬病ウイルスを持つ動物に、咬まれたり引っ掻かれたりしてできた傷口から狂犬病ウイルスが侵入して感染する病気で、水などを恐れるようになる特徴的な症状があるため、恐水病または恐水症と呼ばれることもあります。

狂犬病は一度発症すれば効果的な治療法はなく、ほぼ100%の人が死亡する恐ろしい感染症で、毎年世界中で50000人以上の死者が出ています。

日本国内では1957年以来現在まで発生はしていません。

輸入感染事例としては狂犬病流行国で犬に咬まれ帰国後に発症した事例が、1970年にネパールからの帰国者で1件、2006年にフィリピンからの帰国者で2件ありました。

狂犬病ウイルスに感染した動物にかまれるなど感染した疑いがある場合には、可能な限り早期に連続した狂犬病ワクチン接種をすることで発症を抑えることができます。

世界狂犬病デー(World Rabies Day)は、2007年の世界保健機関(WHO)・国際獣疫事務局(OIE)・EUの合同会議で定められ、2008年からは毎年9月28日が「世界狂犬病デー」と定められています。

世界狂犬病デーの目的は、ヒト及び動物における狂犬病が、いかに簡単に発症を防ぐことができ、また、どのようにすれば撲滅できる病気であるかを知ってもらうことを目的としています。

狂犬病は世界中のあらゆる地域、多くの国で発生しており、2020年6月現在、狂犬病ウィルスが撲滅され、存在しないとされる清浄国・地域は全世界で6地域(農林水産省の指定)のみです。 

その国とは、オーストラリア・アイスランド・ニュージーランド・ハワイ・グアム・フィジー諸島のみとされています。

また日本の厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域は、日本、英国(グレート・ブリテン島および北アイルランドに限る)、アイルランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、ハワイ、グァム、フィジー、オーストラリア、ニュージーランドとなっています。

狂犬病清浄地域は、世界保健機関、米国疾病予防センター等によって異なっています。

海外にでかけてイヌに出会っても不用意に触らないようにしてください、多くの外国では未だに狂犬病が存在していて、日本のように安全ではないことを認識しておく必要があります。


切手は2020年ジブチ発行の「人獣共通感染症の9面小型シート」の中の一枚で、イヌから感染する狂犬病が描かれています。



狂犬病.ジブチ.2020.jpg
posted by 血液の鉄人 at 07:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする