2023年04月28日

オリンポスの十二神物語−1.オリンポス十二神とは−

オリンポス十二神は、ギリシア神話に登場するオリンポス山の山頂に住まうと伝えられる12柱の神々を言います。

オリンポス十二神は時代と地方、伝承によって幾分かの相違があります。

今回紹介する12神は以下のとおりです。

1.ゼウス(主神・全知全能の神)
2.ヘラ(ゼウスの妻・婚姻の女神)
3.アポロン(太陽神・詩歌・予言・竪琴の神)
4.アテナ(知恵の神・戦闘神・処女神)
5.アレス(軍神)
6.アルテミス(月の処女神・狩人の神)
7.ヘパイストス(鍛冶の神)
8.アフロデーテ(愛の女神)
9.ヘルメス(伝令神・旅と錬金術の神)
10.ヘスティア(竈の女神・慈母神・処女神)
11.ポセイドン(海神・馬の神)
12.デメルテ(豊穣の女神)


切手は2022年キプロス発行の「オリンピアの神々の連刷切手」で、オリンピアの12神が描かれています。

ゼウス(最上部左)、ヘラ(最上部中央)、アポロ(最上部右)、アテナ(下から三段目左)、アレス(下から三段目中央)、アルテミス(下から三段目右)、ヘパイストス(下から二段目左)、アフロデーテ(下から二段目中央)、ヘルメス(下から二段目右)、ヘスティア(下段左)、ポセイドン(下段中央)、デメルテ(下段右)


オリンピアの神々.2021.キプロス.jpg


切手は1973年ギリシャ発行の「ギリシャ神話切手」の中の一枚で、雲に覆われた神々の住むオリンポス山が描かれています。


オリンポス.ギリシャ.1973.jpg
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2023年04月22日

三国志演義に見る医学−5.空城の計(くうじょうのけい)−

空城の計とは、兵法三十六計の第三十二計にあたる戦術で自分の陣地に敵を招き入れて警戒心を誘う心理作戦を言います。

ただ相手に空城の計だと見破られれば、敵を招き入れてしまうので全滅してしまう危険な計略でもあります。

この計略は、あくまで心理戦の上で成り立っている計略なのです。

要するに使う相手を間違うと大変な事になる可能性がある心理作戦といえます。

優秀で思慮深い指揮官ほど逆に警戒しますが、向こう見ずで考えない指揮官には通用しない心理作戦です。

蜀の諸葛亮(諸葛孔明:181〜234)が野戦で魏に敗れた際、蜀軍は魏軍と比べて圧倒的に兵力が少なく、このままでは勝ち目がないと悟り、彼は一計を案じ城に引きこもって城内を掃き清め、城門を開け放ち、兵士たちを隠して自らは一人楼台に上って琴を奏でて魏軍を招き入れるかのような仕草をしします。

この光景を見て優秀で思慮深い魏の司馬懿(しばい:179〜251)は、諸葛亮の奇策を恐れてあえて兵士に城内に踏み込ませなかったという。


以下の2種の切手は共に『空城の計』を描いたものです。


切手は1998年中国発行の「文学三国志演義小型シート」で、場内を掃き清める者と楼台に上って琴を奏でる諸葛亮を見て考える司馬懿とその軍勢が描かれています。


空城の計.中国.1998.jpg



切手は2021年香港発行の「古典文学三国志演義切手」の中の一枚で、楼台に上って琴を奏でる諸葛亮が描かれています。


空城の計.香港.2021.jpg
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2023年04月15日

三国志演義に見る医学−4.曹操と片頭痛−

曹操(155〜220)は偏頭痛に悩まされていたことが知られていて、正史にも三国志演義にも記載されています。

曹操は偏頭痛に悩まされていましたが、彼の主治医であり鍼灸と漢方の名医華佗(?〜208)は、鍼治療を施しその結果片頭痛の症状は収まりますが、華佗は病根が脳中にあるため、完全には治らないと診断し「まず麻肺湯を飲み、その後に斧をもって脳を切り開き、風涎を取り出して根を除きます」と治療法を告げます。

しかし猜疑心の強い曹操は、華佗に対し「お前はわしを殺す気か」と激怒し、曹操は「脳を切り開く治療法など聞いた事がない、お前は関羽と懇意であることから治療を口実に関羽の仇討ちをしに来たか」とさらに怒り、華佗を投獄して拷問にかけた末に殺してしまいます。

一時の感情により華佗を殺してしまって曹操は、一生涯頭痛に悩まされることになります。

華佗は、三国時代の名医で内科、婦人科、小児科、鍼灸などの幅広い医術を持ち、特に外科に精通していた人物です。

麻沸散という麻酔薬を使い開腹手術をしたと伝えられていて、これは世界の医学史上、全身麻酔で手術を行った最初の記録とされています。

医学以外にも虎、鹿、熊、猿、鳥の動きの特徴に基づき、「五禽戯(ごきんぎ)」という体操を創作し、これを通じて体を鍛えるよう人々に教えたとされています。

また正月に飲む「お屠蘇(とそ)」の発案者でもあります。

曹操の切手は『三国志演義に見る医学−2.曹操と華佗−』に紹介していますので、今回は中国の友人から貰った『三国志トランプ』に描かれた曹操を紹介します。


曹そう.トランプ.jpg


はがきは1965年日本発行の「寄付金付き年賀はがき」で、お屠蘇が描かれています。


お屠蘇.年賀はがき.1965.jpg


切手は2020年中国発行の「華陀切手」で、「麻沸散の発明」は外科手術の前に華佗が患者に麻沸散を与える様子(上)、「五禽戯の創案」は華佗が五禽戯を教える場面(下)が描かれています。



華陀.麻酔.中国.2020.jpg



華陀.体操.中国.2020.jpg
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2023年04月08日

三国志演義に見る医学−3.諸葛孔明と車椅子−

車椅子は、身体の機能障害などにより歩行困難となった者の移動に使われる福祉用具です。

日本の道路交通法では、車両とは異なり、"身体障害者用の車いす"として扱われていることから、そのため通行中に限っては歩行者として扱われています。

車椅子の利用者は身体障害者が多いですが、心臓や呼吸器疾患の患者・加齢による歩行困難な人・下肢の骨折者なども使用することがあります。

車椅子の歴史はかなり古く、「三国志演義」の中で諸葛孔明(彼は健常人)が車椅子に乗っている描写が存在しています。

諸葛孔明(181〜234)は3世紀初めの、三国時代の蜀の軍略家・丞相で、天下3分の計を説いて劉備の建国を助けた人物です。


切手は2014年中国発行の「諸葛丞相記念切手」の小型シートで、羽扇を持つ諸葛孔明が描かれています。

※諸葛孔明はいつも手に「羽扇(うせん)」というガチョウの羽で出来た扇子を持っています。

これは扇子というより、うちわのようで、この羽扇は、後漢から晋時代にかけて文人の間で流行していたもので、諸葛孔明も白羽扇を愛用していました。

映画三国志演義の中でもいつもと言って良いくらい、諸葛孔明は白羽扇を持っています。


諸葛孔明.小型シート.中国.2014.jpg


映画三国志演義の中でもいつもと言って良いくらい、諸葛孔明は白羽扇を持っています。



切手は1998年中国発行の「三国志切手(5次)」で、秋風五丈原の場面を描いたもので車椅子に乗って移動する諸葛孔明が描かれています。


諸葛孔明と車いす.1998.中国.jpg



切手は1981年イギリス発行の「国際障害者年記念切手」の中の一枚で、車いすに乗る障害者が描かれています。


車いす.イギリス.1981.jpg

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2023年04月04日

2023年04月03日のつぶやき




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