2023年05月27日

オリンポスの十二神物語−4.アポロン−

アポロンはゼウスの息子で、若々しく美しい青年で詩歌や音楽などの芸能・芸術の神、羊飼いの守護神にして光明の神でもあり、遠矢の神であり、疫病の矢を放ち男を頓死させる神であるとともに病を払う治療神でもあり、神託を授ける予言の神とされています。

アポロンはローマ神話でもアポロンと称されています。

よく太陽の神ヘリオスと混同されています。

アポロンは女神アルテミスと双子で誕生したことからアポロンと女神アルテミスは、性格も似ているとされています。

アポロンのシンボルは月桂樹の冠、黄金の竪琴、銀の弓矢です。

アポロンのシンボルの一つである月桂樹は「勝利」の象徴とされています。

アポロンは銀の弓矢を持ち男性を苦痛なく殺すものとされ、いずれも地上に大量に放つことでその土地に死と疫病をもたらすことができるとされます。


切手は1973年ニジェール発行の「古代彫刻切手」の中の一枚で、アポロンの像が描かれています。


アポロン.ニジェール.1973.jpg


切手は1952年アルジェリア発行の「彫刻切手」の中の一枚で、アポロンの像が描かれています。


アポロン.アルジェリア.1952.jpg


切手は1958年ギリシャ発行の「環境保護切手」の中の一枚で、月桂樹を炙るアポロンが描かれています。


月桂樹とアポロン.ギリシャ.1958.jpg


切手は1974年ギリシャ発行の「神話切手」の中の一枚で、左からアルテミス、アポロン、二人の母親のレトが描かれています。


ギリシャアポロン.アルテミス.レト.ギリシャ.1974.jpg
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2023年05月20日

オリンポスの十二神物語−5.アテナ−

アテナは、知恵、芸術、工芸、戦略を司るギリシア神話の女神で、処女神です。

アテナは、ゼウスの頭頂部より完全武装して鎧を纏った姿で出現したとされています。

ギリシャの都市アテネはこの女神のアテナに由来します。

ローマ神話では、ミネルバに相当します。

アテナは父ゼウスと同様に、アイギス(山羊革楯)を持ち、その楯にはメドーサの頭部が付けられています。

そして後ろに並んだ100人の歩兵を隠すほど大きい前立ての付いた兜を被り、槍とアイギスを持った若い威厳のある乙女の姿で表されています。

アイギスは父ゼウスからお守り代わりにもらったもので、あらゆる暴力や災厄を跳ね除けると言われる天界最高位の防具とされています。

またアテナは聖鳥として知恵のシンボルとしてのふくろうを携えています。


切手は1937年ギリシャ発行の「ギリシャ神話切手」の中の一枚で、ペガサスを持つアテナが描かれています。


アテナ.ギリシャ.1937.jpg



切手は1937年ギリシャ発行の「アテナ大学創立100年記念切手」で、正装したアテナが描かれています。



アテナ.ギリシャ.1937.png



切手は1964年オーストリア発行の「第二回科学会議開催記念切手」で、正装したアテナが描かれています。


アテナ.オーストリア.1964.jpg



切手は1994年マダガスカル発行の「古代芸術と建築切手」の中の一枚で、兜を被り、槍とアイギスを持ったアテナの像が描かれています。


アテナ.マダガスカル.1994.jpg

切手は1994年マダガスカル発行の「古代芸術と建築切手」の中の一枚で、アテナを祀っていたパルテノン神殿が描かれています。


パルテノン神殿.マダガスカル.1994.jpg
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2023年05月13日

オリンポスの十二神物語−3.ヘラ−

ギリシア神話に登場する最高位の女神でゼウスの妻。

ローマ神話ではユノに相当します。

婚姻の神で、女性の守護神とされていますが非常に嫉妬深い女神でもあります。

嫉妬深いゆえに、ゼウスの浮気相手やその間の子供に苛烈な罰を科しては様々な悲劇を引き起こしています、当然のことながらゼウスとの夫婦仲も良いとは言えません。

威厳のある天界の女王として絶大な権力を握り、権威を象徴する王冠と王笏(おうじゃく)を持っている。

ヘラ自身は貞淑な女神です。

余談ですが、あるときゼウスとが、男女の性感の差について、ゼウスは女がより快感が大きいと言い、一方ヘラは男の方が大きいとして言い争いとなりテイレシアースの意見を求めました。

テイレシアースは『快感を10倍に分けており、男を1とすれば、女はその9倍快感が大きい』と答えると、それを聞いたヘラは激怒してテイレシアースを盲目にしてしまいました。

ゼウスはテイレシアースを憐れみその代償に、予言の力と長寿を与えたそうです。

※テイレシアースは、盲目の預言者※


切手は1974年スコットランド、スタファ島発行の「絵画切手」の中の一枚で、ゼウスが眠っているヘラの乳房にヘラクレスを飲ませる光景が描かれています。

ゼウスが我が子ヘラクレスに不死の生命を与えるために眠っているヘラの乳を飲ませますが、ヘラクレスがあまりにも強く乳首を吸ったためにその痛みに驚き目を覚ましヘラクレスを突き放した時にヘラの乳首からほとばしった母乳が散らばり天の川となったと言われています。

この切手の題材となった絵画は、イタリアルネサンス期のヴェネツィア派の巨匠ティントレット(1518〜1594)が1575年から1580年頃に制作した『天の川の起源』と第する絵画です。


ヘラ.スコットランド.1974.jpg


切手は1986年ギリシャ発行の「ギリシャ神話ーオリンポスの神々ー切手」の中の一枚で、王笏(おうじゃく)を持つヘラが描かれています。



ヘラ.1986.ギリシャ神話.jpg
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2023年05月06日

オリンポスの十二神物語−2.ゼウス−

ゼウスはギリシア神話の主神で全知全能の神で、ローマ神話ではジュピターにあたり、オリンポスの神々の家族および人類の両方の守護神・支配神であり、神々と人間たちの父とされています。

ゼウスは天空神として、全宇宙や雲・雨・雪・雷などの気象を支配していますが、彼は好色な神でありしばしば妻のヘラの目を盗んでは浮気を繰り返します。

これは、強力な神々や半神半人を生み出し、全宇宙や人間界の基盤を整えるためでもあったとされています。

ゼウスは最強の武器としてキュクロープスの作った雷霆(ケラウノス)を持っていて、その威力はオリンポス最強と謳われるほど強大なものでこの雷霆をゼウスが使えば世界を一撃で熔解させ、全宇宙を焼き尽くすことができるとされています。

キュクロプスは、極めて優れた鍛冶技術を持つ一つ目の巨人で、長らく監禁されていましたが、ゼウスにより開放されその礼に雷霆(ケラウノス)を作ります。


切手は1937年ギリシャ発行の「ギリシャの歴史切手」の中の一枚で、雷霆(ケラウノス)を持つゼウスの像が描かれています。


ゼウス.ギリシャ.1937.jpg


切手は2008年ガンビア発行の「世界七不思議切手」の中の一枚で、オリンピアのゼウス神殿にあったとされる巨大なゼウス像が描かれています。

このオリンピアのゼウス像は、紀元前435年に古代の高名な古代ギリシャ彫刻家ペイディアス(紀元前年490頃〜紀元前430年頃)によって建造された、全長およそ12メートルの天空神ゼウスの彫像ですが現存していません。


ゼウス像.ガンビア.2008.jpg



切手は2002年ギニア発行の「ドミニク・アングル絵画切手」の中の一枚で、アングル作『ユピテルとテティス』が描かれています。

ドミニク・アングル(1780〜1867)は、フランスの画家で『ユピテルとテティス(1811年作)』は、『ジュピターとテティス』とも表記され、海の女神テティスが子供アキレスに味方するようにゼウスに懇願するというホメロスの叙事詩『イリアス』第1巻の有名な場面を描いたものそです。

※ユピテル(ジュピター)とは、ローマ神話に登場する主神でギリシア神話のゼウスと同一視されています※

ゼウス.2002.ギニア.jpg

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