2023年06月24日

オリンポスの十二神物語−9.アフロデーテ−

キプロスで誕生したとされるの愛と美と性を司る女神です。

アフロデーテは水泡から生まれると、西風に運ばれてキテラからキプロスに行き、そこで季節の女神たちに衣を着せられて神々のところへ導かれたとされています。

気が強く、ヘラやアテナと器量比べをしてトロイア戦争を引き起こす発端となったとされています。

ローマ神話ではウェヌスで、この名の英語形は「ヴィーナス」で、金星を意味すると共に「愛と美の女神」です。

アフロデーテは、ケストスと呼ばれる美しい刺繍の帯を持っていて、その帯は相手に愛情をおこさせる力を持っています。

ビーナスという言葉は解剖学上のmons veneris(マンズ・ビーナス:恥丘(ちきゅう))"別名ヴィーナスの丘"として残っています。

またvenereal disease(ベニアリアル・ディズィーズ:性病)として残っています。


切手は1973年ニジェール発行の「古代彫刻切手」の中の一枚で、ビーナスの像が描かれています。


アフロデーテ.ニジェール.1973.jpg


切手は2008年フランス発行の「傑作絵画切手」の中の一枚で、サンドロ・ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』が描かれています。

サンドロ・ボッティチェリ(1445〜1510)は、、ルネサンス期のイタリアのフィレンツェ生まれの画家で、『ヴィーナスの誕生』は1485年頃の作品です。

ビーナスの誕生.フランス.2008..jpg


切手は1976年パラグアイ発行の「絵画切手」の中の一枚で、フランスの画家ドミニク・アングル(1780〜1867)の『海から上がるビーナス』が描かれています。

ビナスの誕生.パラグアイ.1976.jpg

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2023年06月17日

オリンポスの十二神物語−8.ヘパイストス−

ヘパイストは、ギリシア神話に登場する雷と火山の神でしたが後に炎と鍛冶の神とされています。

彼は卓越した鍛冶技術を持つ単眼の巨人キュクロープスを従えています。

ヘパイストスは、ゼウスの盾アイギス、ゼウスのケラウノス(雷霆)、自分で歩くことのできる真鍮の三脚器、アポローンとアルテミスの矢、アキレスの盾を含むアキレスの武具一式、ヘラクレスがステュムパーロスの鳥退治の際に使った青銅の鉦などギリシア神話に登場する武具のほとんどは彼が造っています

ローマ神話ではウゥルカーヌス(ヴァルカン)に相当します。

彼はアフロディテと結婚しますが、彼女はヘパイストスの醜さを嫌い、軍神アレスと不貞を働きますが、やがてヘパイストスの知るところになります。

妻を愛していたヘパイストスはアレスに妻を寝とられに怒り、ベッドに細工して二人が抱き合っている状態で動けない様にします。

この光景をアフロディテに片思いしていたヘルメスに見せ、オリンポスの12神に伝えさせ12神にアレスとアフロディテは繋がったまま晒し者にされます。

ヘパイストスは二人を裁くようゼウスに迫りますが、ゼウス自身が浮気者であることからお茶を濁されその後ポセイドンの説得で二人は解放される事になります。

その後ヘパイストスはアフロディテと離婚することになります。


切手は1986年ギリシャ発行の「ギリシャ神話ーオリンポスの神々ー切手」の中の一枚で、兜を造るヘパイストスが描かれています。


19861ヘーパイストス.ギリシャ..jpg



切手は1972年アジマン発行の「絵画切手」の中の一枚で、イタリアのルネサンス期の画家ティントレット(1518〜1594)作『マルスとウェヌス(アフロデーテ)の不意を突くウルカヌス(ヘパイストス)』が描かれています。


アフロデーテの浮気.1972.アジマン.jpg


ヘパイストスがアフロディテとアレスの密通の現場を押さえている場面が描かれています。

切手にはアレスの隠れている場面は欠けて分かりませんが、下の原画では右端にに隠れているアレスが描かれているのが確認できます。


アフロデーテの浮気原画.jpg

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2023年06月10日

オリンポスの十二神物語−7.アルテミス−

アルテミスは、ギリシア神話に登場する狩猟・貞潔の処女神で弓矢を持ち、足元には鹿か猟犬を従えています。

自分の貞潔を守ることはもちろん、他者の不貞に対しても厳しく、時には不貞を働いた女性を弓矢で撃ち殺してしまうと言われています。

またアルテミスはアポロンと双生児とされています

ローマ神話ではディアナと同一視される女神です。

アルテミスは黄金の弓矢を持ち女性を苦痛なく殺すことが出来ます。

女性が急に死ぬと、"アルテミスの矢に射られた"と言われたそうです。

ポセイドンから譲られた銀の鎖を持ちこれを干潮を自在に操ることができるとされています。

薬草アルテミシア(ヨモギ属)の名はアルテミスに由来し、女性の月経や分娩を整えるなど、多くの効能からよく用いられた薬草です。




切手は1986年ギリシャ発行の「ギリシャ神話ーオリンポスの神々ー切手」の中の一枚で、弓を持ち鹿を従えたアルテミスが描かれています。



アルテミス.ギリシャ.1986.jpg



切手は1978年ソ連発行の「パオロ・ヴェロネーゼ生誕450年記念小型シート」で、パオロ・ヴェロネーゼ(1528〜1588)作『ディアナ』が描かれています。


ディアナ.ソ連.1978.jpg



切手は2001年セントビンセント発行の「プラド美術館のピーター・パウル・ルーベンスの絵画切手」の中の一枚で、ピーター・パウル・ルーベンス(1577〜1640)作『ディアナの狩猟』が描かれています。


ディアナ.セントビンセント.2001.jpg


切手は1954年ヨルダン発行の「航空機切手」で、ヨルダンのジャラシュにあるアルテミス神殿の遺跡が描かれています。



アルテミス神殿.ヨルダン.1954.jpg



切手は1982年アルジェリア発行の「薬用植物切手」の中の一枚で、アルテミシアが描かれています。


アルテミシア.アルジェリア.1984.jpg
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2023年06月03日

オリンポスの十二神物語−6.アレス−

ゼウスとヘラの息子で軍神にして殺害の神ですが、知に劣り人間にも敗れる。

ローマ神話ではマルスと同一視されています。

アレスは戦争の残酷さと破壊的な面を現した神であったために信仰の対象にはならず、古代ギリシア人からは忌み嫌われる存在でした。

アレスの愛人は、美の女神アプロディーテだとされています。

性格が凶暴で神々から嫌われていたアレスですが、その容姿はすべての男神の中で最も美しかったといわれています。


切手は1983年ギリシャ発行の「帆船の切手」の中の一枚で、アレスの像が描かれています。


アレース.ギリシャ.1983.jpg


切手は1986年ギリシャ発行の「ギリシャ神話ーオリンポスの神々ー切手」の中の一枚で、槍と兜を持つアレスが描かれています。


アレース.ギリシャ.1986.jpg

切手は1971年マナマ発行の「絵画切手ーローマ神話ー」の中の一枚で、ルネサンス期のヴェネツィアで活動したイタリア人画家パオロ・ヴェロネーゼ(1528〜1588)作『キューピッドによって結ばれるマルス(アレース)とヴィーナス』が描かれています。


アレースとビーナス.マナマ.1971.jpg

posted by 血液の鉄人 at 06:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 医学切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする