彼は卓越した鍛冶技術を持つ単眼の巨人キュクロープスを従えています。
ヘパイストスは、ゼウスの盾アイギス、ゼウスのケラウノス(雷霆)、自分で歩くことのできる真鍮の三脚器、アポローンとアルテミスの矢、アキレスの盾を含むアキレスの武具一式、ヘラクレスがステュムパーロスの鳥退治の際に使った青銅の鉦などギリシア神話に登場する武具のほとんどは彼が造っています
ローマ神話ではウゥルカーヌス(ヴァルカン)に相当します。
彼はアフロディテと結婚しますが、彼女はヘパイストスの醜さを嫌い、軍神アレスと不貞を働きますが、やがてヘパイストスの知るところになります。
妻を愛していたヘパイストスはアレスに妻を寝とられに怒り、ベッドに細工して二人が抱き合っている状態で動けない様にします。
この光景をアフロディテに片思いしていたヘルメスに見せ、オリンポスの12神に伝えさせ12神にアレスとアフロディテは繋がったまま晒し者にされます。
ヘパイストスは二人を裁くようゼウスに迫りますが、ゼウス自身が浮気者であることからお茶を濁されその後ポセイドンの説得で二人は解放される事になります。
その後ヘパイストスはアフロディテと離婚することになります。
切手は1986年ギリシャ発行の「ギリシャ神話ーオリンポスの神々ー切手」の中の一枚で、兜を造るヘパイストスが描かれています。
切手は1972年アジマン発行の「絵画切手」の中の一枚で、イタリアのルネサンス期の画家ティントレット(1518〜1594)作『マルスとウェヌス(アフロデーテ)の不意を突くウルカヌス(ヘパイストス)』が描かれています。
ヘパイストスがアフロディテとアレスの密通の現場を押さえている場面が描かれています。
切手にはアレスの隠れている場面は欠けて分かりませんが、下の原画では右端にに隠れているアレスが描かれているのが確認できます。