ペルセポネは、ギリシア神話に登場する冥界の女王です。
ローマ神話では、プロセルピナと称されています。
ギリシャ神話によると、コレー(後にペルセポネ)は、永遠の処女であることを誓ったため、アプロディテはエロスの矢で冥界の王ハデスを射ることを画策した時、コレーは野原で妖精達と供に花を摘んでいいました。
その時ふと見ると一際美しい水仙の花が咲いていたので、コレーがその花を摘もうと妖精達から離れた瞬間、急に大地が裂け、黒い馬に乗ったハーデスが現れ彼女は冥府に連れ去られてしまったのです。
オリンポスでは、母デメルテがさらわれるコレーの叫び声を聞きつけますが、娘コレーの姿がどこにもないことに気づくと、悲しみにくれながら、松明を片手に行方の分からない娘を探して地上を巡り歩きます。
そして十日目に灯火を手にした月神ヘカテーと出会って、コレーが誘拐されたことを聞き、彼女は太陽神ヘリオスのところに行き、ヘリオスから、ハデスがコレーを冥府へと連れ去ったことを知るのでした。
デメルテはゼウスの元へ抗議に行くが、ゼウスは取り合わず、「冥府の王であるハーデスであれば夫として不釣合いではない」と発言します。
これを聞き、娘コレーの略奪をゼウスらが認めていることにデメテルが激怒し、オリンポスを去り大地に実りをもたらすのをやめ、地上に姿を消してしまいます。
冥府に連れ去られたコレーは丁重に扱われるも、自分から進んで暗い冥府に来た訳ではないため、ハーデスの求愛にも頑として首を縦に振りませんでした。
その後ゼウスがヘルメスを遣わし、ハデスにコレーを解放するように伝え、ハーデスもこれに応じる形でコレーを解放しますが、その際、ハーデスがザクロの実を差し出し、それまで拒み続けていたコレーでしたが、ハーデスから丁重に扱われていたことと、何より空腹に耐えかねて、そのザクロの実の中にあった12粒のうちの4粒を食べてしまいます。
開放された後母であるデメルテの元に帰還したコレーは、冥府のザクロを食べてしまったことを母に告げます。
冥界の食べ物を食べた者は、冥界に属するという神々の取り決めがあったため、コレーは冥界に属さなければならなくなってしまったわけですが、母デメルテはザクロは無理やり食べさせられたと主張してコレーが再び冥府で暮らすことに反対するも、デメルテは神々の取り決めを覆せませんでした。
その結果食べてしまったザクロの数だけ冥府で暮らす(1年のうちの1/3(または1/2)を冥府で過ごす)こととなり、彼女は冥府の王妃ペルセポネーとしてハーデスの元に嫁いで行ったのです。
そしてデメテルは、娘が冥界に居る時期だけは、地上に実りをもたらすのを止めるようになりこれが冬という季節の始まりだとされています。
娘ペルセポネーが地上に戻る時期は、母である豊穣の女神デメテルの喜びが地上に満ち溢れこれが春という季節です。
ハーデスは女神ペルセポネを妻とし、彼女は冥府の女王として死者の減刑や赦免なども果たすようになります。
またペルセポネは地上にいるときは春の女神とされる。
切手は1973年ルーマニア発行の「絵画小型シート」で、ドイツの画家ハンス・フォン・アーヘン(1552〜1615)作『プロセルピナの誘拐』が描かれています。
切手は2004年ソマリア発行の「彫刻切手」で、バロックの時期を代表するイタリアの彫刻家、建築家、画家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598〜1680)作『プロセルピナの誘拐』が描かれています。
posted by 血液の鉄人 at 07:50
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医学切手
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