2024年04月27日

梅毒に悩んだ著名人−6.ボードレール−

シャルル=ピエール・ボードレール(1821〜1867)は、フランスの詩人、評論家で詩集『悪の華』の著者として有名です。

少年の頃から放恣な性格であった彼は学業には身を入れることなく放蕩生活に明け暮れ、そのころユダヤ人娼婦のサラ・ルシェットと知り合い、恐らくこの女性から梅毒をうつされている。

1957年発刊の初版『悪の華』は風俗を乱す詩が多く含まれているという理由で出版停止の処分となりますが、ボードレールは1861年に改めて再販の「悪の華」を出版しています。

40歳を前にして、ボードレールにはすでに老け込み若い頃に感染した梅毒の症状に苦しめられ、それに加えて過度の飲酒とアヘンの嗜好が著しく彼の身体を蝕み46歳で死亡します。


切手は1972年モナコ発行の「シャルル・ボードレール生誕150年記念切手」で、ボードレールと彼の作品の挿絵が描かれています。


ボードレール.モナコ.1972.jpg


切手は2010年ベルギー発行の「文学切手帳」の中に収められた一枚で、ボードレールが描かれています。


ボードレール.ベルギー.2010.png



2021年フランス発行のドキュマンで、ボードレールが描かれています。

ドキュマンとは銅版画用の特製紙に切手と初日印、原版の出来を確かめる凹版の単色プルーフ、切手に関連する絵や解説文を記載した郵政発行の郵趣品です。


ボードレール.ドキュマント.フランス.2021.jpg


切手は1951年フランス発行の「象徴派の詩人切手」の中の一枚で、ボードレールの肖像と彼の作品の挿絵が描かれています。


ボードレール.フランス.1951.jpg


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2024年04月23日

ビーグル犬物語−8.リトアニアビーグルを知っていますか−

リトアニアビーグルは、エストニアビーグルとよく似た犬種で、エストニアビーグルと同じく、バルト三国原産の嗅覚猟犬ですが、体高がやや低く、被毛の色もより白色を基調としたものが多い犬種です。

体高は35〜45cm、体重は10〜15kg程度の小型犬で先細りのマズルを持つセントハウンド犬種で、体高はエストニアビーグルと比べるとさらに低めです。

その分小回りが利き、狭い場所でもにおいを追跡することが可能です。

耳は垂れ耳、尾は飾り毛の少ない垂れ尾で被毛は短毛で、毛色は白地に茶色や黒の斑点やマーキングが入ります。

性格は明るく活発で、人懐っこい犬種ですが、運動量が多いので散歩やドッグランなどで十分に運動させてあげることが大切です。

また、知能が高く、訓練にもよく応えます。

リトアニアビーグルは、嗅覚猟犬としてだけでなく、家庭犬としても人気があり活発で遊び好きなので、子供がいる家庭でも楽しく過ごせる犬種とされています。

切手は2023年リトアニア発行の「リトアニアンハウンド切手」で、リトアニアビーグルが描かれています。

リトアニアハウンド.リトアニア.2023.jpg
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2024年04月20日

梅毒に悩んだ著名人−5.ウィリアム・シェイクスピア−

ウィリアム・シェイクスピア(1564〜1616)は、イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物です。

我が国ではロミオとジュリエットなどで知られるていますが、彼も梅毒を患っていた可能性があります。

彼が梅毒であったことは、彼の作品の中に出てくる梅毒の症状の記述が非常に正確であることに加え、手の震えや禿ていたことは梅毒の治療に使われていた水銀中毒だったからなどの証拠があります。

彼の死因は梅毒ではなく、腐りきったニシンから伝染した感染症であるとされていますが、彼の死因ははっきりとはしていません。


切手は1964年イギリス発行の「シェークスピア・フェスティバル記念切手」の中の一枚で、彼の肖像とロミオとジュリエットのバルコニーのシーンが描かれています。


シェークスピア.ロミオとジュリエット.イギリス.1964.jpg



切手は1964年ハンガリー発行の「シェークスピア生誕400年記念切手」で、彼の肖像が描かれています。


シェークスピア.ハンガリー.1964.jpg



切手は1964年ルーマニア発行の「文化の日記念切手」の中の一枚で、彼の肖像が描かれています。


シェークスピア.ルーマニア.1964.jpg

切手は2014年アルバニア発行の「シェークスピア生誕450年記念切手」で、羽ペンとともに彼の肖像が描かれています。



シェークスピア.アルバニア.2014.jpg

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2024年04月19日

二十四節気−8.穀雨(こくう)

本日2024年4月19日は穀雨(こくう)です。

穀雨とは田畑を潤し、穀物の成長を促す春の雨のことを言います。

この時期は雨が多く、この時期の雨は百殻春雨(ひゃくこくはるさめ)とも呼ばれており、あらゆる穀物を潤し育てる恵の雨と考えられてきました。

それまで不安定だった春の気候が安定し、種まきや田植えのシーズンとなり、春の花が次々と開花し、牡丹やチューリップ、フジなども見頃を迎えます。

そしてこの時期は、タケノコ(筍)が旬を迎えます。

穀雨が終わると立夏になり、暦の上では夏が始まります。



切手は2000年台湾発行の「季節切手」の中の一枚で、穀雨が描かれています。


穀雨.台湾.2000.jpg



切手は2020年香港発行の「二十四節気・春の小型シート」に収められた一枚で、穀雨が描かれています。


穀雨.香港.2020.jpg



切手は2023年台湾発行の「二十四節気の絵画:春 (2023)切手」の中の一枚で、穀雨が描かれています。


穀雨.台湾.2023.jpg


切手は1980年タイ発行の「子供の日記念切手」の中の一枚で、田植えが描かれています。

タイ.田植え.1980.jpg



切手は1971年中華民国発行の「中国民話切手」の中の一枚で、タケノコ採りが描かれています。


タケノコ採り.台湾.1971.jpg




切手は2003年日本発行の「ふるさと切手 東京の四季の花・木」の中の一枚で、フジが描かれています。


フジ.日本.2003.jpg
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2024年04月13日

梅毒に悩んだ著名人−4.オスカー・ワイルド−

オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(1854〜1900)は、アイルランド出身の詩人、作家、劇作家で、日本人は『幸福の王子』の作者として知られています。

彼の作品の『幸福の王子』はいつ読んでも感動します。

オスカー・ワイルドも若い頃に梅毒に感染しています。

彼は当時の梅毒の治療法だった水銀療法を受けましたが当然ながら梅毒は完治しませんでした。

オスカー・ワイルドの性的興味は男性に向き同性愛にのめり込んでいきますが、当時は同性愛への理解がなく、男色を咎められたオスカー・ワイルドは2年の禁錮刑と強制労働が科せられることになり破産宣告も受けました。

出所後は各地を転々とし、失意のうちに1900年に梅毒による脳脊髄炎で死亡します。


切手は2000年アイルランド発行の「オスカー・ワイルド死去100年記念切手」の中の一枚で彼の肖像が描かれています。


オスカー・ワイルド.アイルランド.2000.jpg


切手は2000年アイルランド発行の「オスカー・ワイルド死去100年記念切手」の中の一枚で『幸福の王子』の像とツバメが描かれています。



オスカー・ワイルド.幸福の王子.アイルランド.2000.jpg


切手は2004年サンマリノ発行の「著名な小説家切手切手」の中の一枚で、オスカー・ワイルドが描かれています。


オスカー・ワイルド.サンマリノ.2004.jpg


切手は2010年アイルランド発行の「2010年ヨーロッパ切手」で、彼の代表作『幸福の王子』登場するツバメと幸福の王子の像が描かれています。


幸福の王子.アイルランド.2010.jpg
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