清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を醸し出し花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。
桜の花が咲きほこり、お花見のシーズンでもあり雨が多い時季で、暖かくなった後に小雨が降り続いて寒くなったりもします。
冬の間日本で過ごした雁が北のシベリアに帰り(鴻雁北:こうがんかえる)、冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが海を渡って、日本にやってくる頃(玄鳥至:つばめきたる)です。
そして旬の物としては、サザエ・三つ葉・新じゃがいもの美味しい季節でもあります。
【おまけの話】
青森県津軽地方に伝わる習俗で雁風呂(がんぶろ)があります。
秋も深まり日本へやってくるとき、雁は海の上で羽を休めるための枝をくわえてやってきて、飛び疲れると波間に枝を浮かべ、その上に停まって羽根を休めそうやって津軽の浜までたどり着くと、要らなくなった枝を浜辺に落としていきますが、翌年春になり北へ去るころ、また同じ枝を拾って海を渡ります。
雁たちが北国に去った後に浜辺に拾われていない枝が落ちてその数だけ生きて北国に帰れなかった雁の数だけ枝が残り、それは冬の間に日本で死んでしまった雁がいるということになり、このことを村人は哀れみ、その枝で風呂を焚き、旅人にふるまい供養したといいます。
この言い伝えは、1974年のCMで広がったとされ、青森県内で伝承されたものではないとされています。
私の拙い記憶では、確か山口瞳が某スキーを飲みながらこの話を聞き、哀れな話だなぁ!と呟くCMだったはずです。
※やっとこの画像を見つけましたので、紹介させていただきます。
懐かしのTVCMアーカイブ様お礼申し上げます。
『1974年CM サントリー サントリーウイスキー角瓶 雁風呂 山口瞳』
このことについては、1980年頃津軽方面に出張した際に地元の方10人ににこの言い伝えのことを聞きましたが、どなたも知らないと言われたのを今も記憶しています。
切手は2000年台湾発行の「季節切手」の中の一枚で、清明が描かれています。

切手は2015年中国発行の「二十四節気・春 6種連刷切手」の中の一枚で、清明が描かれています。
切手は2020年香港発行の「二十四節気・春の小型シート」に収められた一枚で、清明が描かれています。
切手は2023年台湾発行の「二十四節気の絵画:春 (2023)切手」の中の一枚で、清明が描かれています。
切手は1989年ソ連発行の「自然保護小型シート」で、雛に餌を運ぶツバメの親鳥が描かれています。
切手は1967年日本発行の「魚介シリース切手」の中の一枚で、サザエが描かれています。