2024年07月27日

梅毒に悩んだ著名人−18.ベートーベン−

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン(1770?〜1827)は、ドイツの作曲家で、クラシック音楽史上最も偉大な作曲家の一人で、その作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆けとされています。

ベートーベンが聴力を失った原因は、先天性の梅毒による神経障害だったと言われています。

結婚できなかったのもこの病気のせいとも言われています。

梅毒は15世紀ごろからヨーロッパで猛威を振るった病気で、ベートーベンは母子感染による先天性梅毒だったとも言われています。

梅毒の症状に難聴があること、梅毒の潜伏期間とベートーベンの難聴発症の時期が符合すること、梅毒の精神的な影響と彼の癇癪などの根拠から有望視されている説と言えます。

もうひとつの説としては鉛中毒説があります。

当時のヨーロッパは酢酸鉛を甘味料として食品添加物に使っていました、その副作用として鉛中毒も難聴や神経系への影響があるだけでなく、彼が悩まされていた腹痛や下痢を伴うため有力な仮説ともされています。

それでは難聴の彼が何故名曲を作曲できたのでしょうか?

彼は現在で言う骨伝導を利用して音を感じていと考えられています。

感じ取った音と耳が聴こえていた時期の音の記憶と音楽知識で作曲活動を続けて数々の名曲を作曲しました。

普段の生活では、筆談とその当時の補聴器のかわりの聴診器で会話を行っていたようです。



切手は1970年ギリシャ発行の「ベートーベン生誕200年記念切手」で、ベートーベンが描かれていますが、かなり怖い顔をですねぇ。


ベートーベン.ギリシャ.1970.jpg

切手は1970年セネガル発行の「ベートーベン生誕200年記念切手」で、ピアノを弾くベートーベンが描かれています。


ベートーベン.セネガル.1970.jpg

この切手は交響曲第3番「英雄」をイメージしたデザインしたものとされています。

切手は2020年ジブラルタル発行の「ベートーベン生誕250年記念切手」で、作曲するベートーベンと彼の作曲した楽譜が描かれています。

※残念ながら私には何の曲の楽譜かはわかりません※


ベートーベン.ジブラルタル.2020.jpg


切手は2020年ドイツ発行の「ベートーベン生誕250年記念小型シート」で、ベートーベンが描かれています。


ベートーベン.ドイツ.2020.jpg


切手は2020年オーストリア発行の「ベートーベン生誕250年記念切手」で、ベートーベンが描かれています。


ベートーベン.オーストリア.2020.jpg
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2024年07月24日

二十四節気−14.大暑(たいしょ)−

2024年7月22日は大暑でした。

2024年の夏も猛暑で毎日灼熱地獄ですねぇ!

この猛暑に加えて新型コロナが全国的に大流行の兆しが見られています。

皆様方には呉れ呉れもお体をご自愛ください。

大暑とは、一年でもっとも暑さが厳しく感じられる頃です。

すなわち「夏の暑さが本格的になる頃」という意味です。

1年のうちで最も暑さの厳しい時期であることから夏バテや熱中症にならないよう暑さ対策に気を配る時期です。

朝顔はこの時期開花を迎え、デラウェアなど小さいタイプのぶどうはこの頃が旬となります。

一年で最も暑さの厳しい大暑、夏バテでの食欲低下が深刻な時期ですので、土用の丑の日にちなみ、「う」のつく野菜、うり(とうがん)や定番のうなぎを食べたりして暑さを乗り切りましょう。

因みに本日7月24日は土用の丑です。

切手は2016年中国発行の「二十四節気・夏 6種連刷切手」の中の一枚で、大暑が描かれています。


大暑.2016.中国.jpg


切手は2000年台湾発行の「二十四節気切手」の中の一枚で、大暑が描かれています。


大暑.台湾.2000.jpg


切手は2023年香港発行の「二十四節気切手U 夏」の中の一枚で、大暑が描かれています。


大暑.香港.2023.jpg


切手は2019年日本発行の「令和元年入谷朝顔まつりフレーム切手」で、色々な朝顔が描かれています。


令和元年入谷朝顔まつり.2019.jpg

※入谷朝顔まつりは、入谷鬼子母神を中心に、毎年七夕の季節に開催され多くの朝顔業者の露天が並び多くの人出でにぎわいます※



切手は2020年日本発行の「おいしいにっぽんシリーズ 第1集」の中の一枚で、うなぎせいろ蒸しが描かれています。


うなぎせいろ蒸し.2020.jpg


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2024年07月20日

梅毒に悩んだ著名人−17.ウルリヒ・フォン・フッテン−

ウルリヒ・フォン・フッテン(1488〜1523)は、ドイツの著作家・思想家・人文主義者で、宗教改革期にカトリック教会を激しく批判した人物です。

フッテンは、カトリック教会の腐敗と堕落を鋭く批判し1518年、彼は「エラスムス宛ての書簡」を発表し、教会の聖職者による売官や、教皇の絶対権を批判した。

また、1520年には「カトリック教会の腐敗」を出版し、教会が人々から搾取を行っていると非難しています。

フッテンの批判は、宗教改革を推進する上で大きな役割を果たしまた、彼はドイツ語の普及にも貢献し、ドイツ近代文学の形成に影響を与えた人物でもあります。

また彼は1517年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世から桂冠詩人の称号を受けてます。

※桂冠詩人(けいかんしじん)は、優れた詩人に与えられる称号※

彼はエラスムスの強い影響を受けた人物です。

彼も梅毒トレポネーマに感染し1523年梅毒で死亡しています。


切手は1988年西ドイツ発行の「著名人切手」で、ウルリヒ・フォン・フッテンが描かれています。


フッテン.西ドイツ.1988.jpg



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2024年07月13日

梅毒に悩んだ著名人−16.デジデリウス・エラスムス−

デジデリウス・エラスムス(1466〜1536)は、ネーデルラント出身の人文主義者、カトリック司祭、神学者、哲学者で"ロッテルダムのエラスムス"とも呼ばれています。

彼が1511年に出版した『痴愚神礼讃』(ちぐしんらいさん)は、特に有名で人間社会の馬鹿馬鹿しさや繰り広げられる愚行を饒舌に風刺した作品です。

※【痴愚神礼讃 Moriae encomium】は【愚神礼讃】とも訳されています※

痴愚の女神モリアー(モリアエ)が聴衆を前に大演説会を開き軽妙洒脱な語り口で王侯貴族や聖職者・神学者・文法学者・哲学者ら権威者を徹底的にこき下ろします。

宗教改革の時代を生きたエラスムスは「カトリック教会を批判した人文主義者」と表現されますが、実際はローマ教皇庁を含めカトリック教会内に知己が多く、生涯を通してカトリック教会に対して忠実であり、カトリック教会の諸問題を批判しながらも中道を標榜してプロテスタント側に身を投じることはありませんでした。

また彼は人文主義的立場から宗教改革の精神に同調しますが、マルティン・ルター(1483〜1546)の教皇・教会批判には反対しています。

1600年(慶長5年)3月16日に豊後国(大分県)の浜辺に漂着したオランダ船リーフデ号(前名エラスムス号)の船尾飾りのデジデリウス・エラスムスの像が日本にあり重要文化財に指定されています。

宗教家の彼も梅毒トレポネーマに感染し、その症状に悩んだと伝えられています。

このことからも当時は下は庶民から国王に至るまで、あらゆる階層で梅毒が大流行していたことが伺われます。


切手は1969年オランダ発行の「エラスムス生誕500年記念切手」で、彼の肖像が描かれています。


エラスムス.オランダ.1969 - コピー - コピー.jpg

切手は1967年ベルギー発行の「エラスムス絵画切手」で、クエンティン・マサイス(1465/66〜1530)が1535〜1835年にかけて描いたエラスムスの肖像画です。


エラスムス.ベルギー.1967 - コピー - コピー.jpg

切手は1988年オランダ発行の「エラスムス大学ロッテルダム創立75周年記念切手」で、書籍を読むエラスムスの像の顔の部分が描かれています。


エラスムス.オランダ.1988.jpg



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2024年07月06日

二十四節気−13.小暑(しょうしょ)−

2024年7月6日は小暑です。

2024年は梅雨明けせずに小暑の時期なってしまいました。

梅雨が明けて次第に気温も上がり暑さが厳しくなる季節です。

蝉も鳴き始め、暑中見舞いを出すのもこの頃です。

気温が一気に上がる時季のため、体調を崩しやすくなる頃でもあります。

しっかりと栄養をつけて暑い夏を乗り切りましょう。

ハモもシーズンを迎えます。

この頃のイベントとしては、七夕があります。


切手は2016年中国発行の「二十四節気・夏 6種連刷切手」の中の一枚で、小暑が描かれています。


小暑.中国.2016.jpg


切手は2000年台湾発行の「二十四節気切手」の中の一枚で、小暑が描かれています。


小暑.台湾.2000.jpg


切手は2023年香港発行の「二十四節気切手U 夏」の中の一枚で、小暑が描かれています


小暑.香港.2023.jpg


切手は2018年日本発行の「仙台七夕まつりフレーム切手」で、仙台七夕まつりが描かれています。


仙台七夕まつり.jpg


切手は2016年日本発行の「和の食文化シリーズ第2集切手」の中の一枚で、七夕飾りとそうめんが描かれています。


七夕飾りとそうめん.2016.jpg
posted by 血液の鉄人 at 07:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 二十四節気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする