試験管内での培養が出来ないことから、梅毒トレポネーマの培養はウサギの睾丸に接種して、増殖される方法が今でも取られています。
野口英世(1876〜1928)は、米国ロックフェラー医学研究所において、明治44年(1911年)8月、「梅毒トレポネーマの純粋培養に成功」と発表しました。
このことで野口の名前は世界の医学界に知られることになりましたが、多くの研究者達が野口の梅毒トレポネーマの純粋培養の追試実験を試みましたが、誰もが成功することはありませんでした。
梅毒トレポネーマの培地による純粋培養については追試に成功した研究者がいないことから、当時の培地での完全な純粋培養は非常に困難であることが明らかになったため、残念なことに純粋培養の成功は現代ではほぼ否定されています。
我々日本人としては、彼が梅毒トレポネーマの純培養に成功したと思いたいですねぇ!!