2002年11月に中華人民共和国広東省で発生し、2003年7月に新型肺炎制圧宣言が出されるまでの間に8,098人が感染し、774人が死亡したと言われています。
WHOは2003年7月5日、最後まで台湾に出されていた感染地域指定を解除しましたが、完全な制圧までにはまだ期間を要するとみられ、2003年冬に再流行する可能性が指摘されていました。
しかし、2003年後半以降は2004年前半までに計14名の感染患者が発生したのに止まり、この発生患者は11名が実験施設等における感染事故によるもので、残り3名はそれぞれ感染経路不明の単発的なものと発表されています。
日本においても、この感染症の流行が危惧されて、医療機関はその対応に追われ、世間はパニック一歩手前となりました。
しかし、その後の患者発生は収まり、2004年5月18日にWHOが終息宣言を出し、2010年現在、その後の感染患者発生の報告はされていません。
あれほど全世界を震撼させたサーズは、どこへ行ってしまったのでしょうか?
完全に制圧されて、無くなったのか?、それとも深く静かに潜行しているかは、誰にも分かりません。
いずれにしても、再度の流行だけはして欲しくありません。
2003年5月、中国国家郵政局が発行したSARS(新型肺炎)の文字を図案化した特別切手。「心を一つにして新型肺炎と闘おう」というスローガンが書かれています。
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