アジアや中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に流行しており、世界では毎年約５000万人が発症していると言う統計があります。
流行地域からの帰国者に「デング熱」の感染者が増えています、10年前には年10人程度の感染報告が、最近では100人前後に増加しています。
2010年７月15日時点で、すでに64人の感染者が確認されています。
感染が分からず治療の遅れから死亡するケースもありますから、夏の海外旅行シーズンを前に厚生労働省でも注意を呼びかけています。
デング熱は、デングウイルスを持つ蚊を媒介して感染し、２〜15日の潜伏期間を経ての急な発熱が特徴で、その後、38〜40度の高熱が５〜７日間続き、激しい頭痛や関節痛などを引き起こし、稀に皮下や歯ぐきから出血するデング出血熱を発症し、死亡するケースもあることから注意が必要です。
大人よりも免疫力の未熟な子供の方が感染発症することが多く、特に注意が必要です。
デング熱の感染対策としては、予防ワクチンや治療薬がないことから、「蚊に刺されないようにすることが唯一の予防策」となります。
日本国内では、1940年代に流行したことがありますが、現在は日本国内にデングウイルスを持つ蚊はいないことから患者も発生していません。
切手は1983年ガボンから発行されたもので、「ネッタイシマカ」が描かれています。
この「ネッタイシマカ」は、デング熱だけではなく黄熱病も媒介します。
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