ホメオパシー療法とは18世紀末ドイツで始まり、病気と似た症状を起こす植物や鉱物を何度も水で薄めてかくはんし、この水を砂糖玉にしみこませた錠剤(レメディー)を服用して自然治癒力を引き出し、病気を治すというものです。
元の物質は水にほとんど残っていないことから、効果はないとされていますが、ホメオパシー療法を実践する人たちは「水が記憶している」と有効性を主張しています。
ホメオパシー療法は、本来欧米やインドで盛んに行われていますが、最近は効果を巡り議論が起きています。
日本国内では、医療関係者の一部で使用が広がっており、中には、頭蓋内出血防止に有効なビタミンK2シロップの代わりとしてホメオパシー治療を受けた乳児が死亡し、親と助産師の間で訴訟に発展したケースも報告されています。
今回の談話では、ホメオパシー療法について「科学的根拠がなく、荒唐無稽(むけい)。今のうちに排除しなければ、『自然に近い安全で有効な治療』という誤解が広がり、深刻な事態に陥ることが懸念される」ときつい口調で発表しています。
一方、ホメオパシー療法の普及活動をしている「日本ホメオパシー医学協会」は「欧米の実績で分かるようにホメオパシー療法は効果が科学的に証明されている」と反論しています。
日本学術会議の法律上の位置づけは内閣府本府の特別の機関で、その会員は、内閣総理大臣により任命された210人の会員から構成されており、政府に科学振興策などを勧告できる。
会員は、日本国内に本部を所在する各学術研究団体からの推薦に基づき、日本を代表するような研究者等から選考されます。
切手は1999年発行の「日本学術会議50周年記念切手」で、虹で日本学術会議が7つの部から構成されていることを、「富士山」は、日本学術会議が全国約70万人の科学者の代表者から成っていることから、その広い裾野を、「人々や建物等」は、科学が国民生活に 反映・浸透している様子を表現しています。