らい病の神経麻痺が進行すると尺骨神経が侵され手の還・小指が、まず掌側に届曲し、さらに全ての指が屈曲してきます。
これが丁度鷲の爪のように見えることから鷲手と呼ばれます
尺骨神経病変に起因する第4指および第5指の鷲手です。
※尺骨神経麻痺の際に手指に生じる特有な肢位を言います※
※手指を伸ばそうとすると,小指,環指は中手指節関節で過伸展位,近位および遠位指節間関節で屈曲位をとり、神経麻痺による母指内転不能,骨間筋萎縮,小指球筋の萎縮などもみられます※
鷲手の原因は、打撲や事故などで強い刺激を手が受けることで手にある末梢神経が麻痺することで起こります。
末梢神経が麻痺してしまい麻痺が手全体に及び手のコントロールが効かなくなり手を正常な状態に保てなくなり不自然な形で固まったようになります。
打撲などの他にも末梢神経にダメージが加われば麻痺を起こすので、突然起こる病気でハンセン病だけで起こるわけではありません。
ハンセン病の殆どない日本ではハンセン病による鷲手はないということです。
切手は1966年マラガシー発行の「世界らい患者の日記念切手」で、ハンセン病患者の尺骨神経麻痺による鷲手が描かれています。

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