ノゴイは非常に希少種で、食用とされているのはあくまでもヤマトゴイです。
一方ニシキゴイ(錦鯉)は、 観賞魚用に改良したコイ(Cyprinus carpio) の品種の総称で、極めて多くの品種が存在しています。
自然保護を目的として自然の河川や池や用水路などにニシキゴイが放流されることがありますが、ニシキゴイを含むコイは貪欲に在来の水棲生物を捕食することから生態系を破壊する行為としての批判もあり最悪の場合駆除が求められる事もあります。
コイの本来の生息域は大河川の下流域や大きな湖で、中小河川に放流されると他の魚の卵や稚魚を大量に捕食してしまうことから、放流については地元の固有種との交雑が起こって何万年もかけて築かれてきた固有種の絶滅を懸念する専門家もいます。
また、ニシキゴイの放流が原因と推測されるコイヘルペスウイルスによる感染症が地元のコイに蔓延し大量死する事件もあります。
また、コイは底生生物や水生植物などを根こそぎ食べてしまうという悪影響を引き起こすことが懸念されています。
2022年3月三重県伊勢市内の勢田川の支流で、住民有志のグループがコイ約200匹を放流したと地元テレビ局が報じられ専門家らから懸念されています。
魚類などの専門家からも、在来種を捕食して減らしたり川底の泥をまき散らして水を濁らせたり、むしろ逆効果になるなどとツイッター上で指摘されています。
この放流に関してはどの様な種類のコイが放たれたかは不明です。
ただしコイは特定外来生物ではないため、放流に法的な許可は必要ありませんので、法律違反とはなりません。
実際北アメリカでは、放流を禁止している州もあります。
切手は1966年日本発行の「魚介シリーズ切手」の中の一枚でコイ(竪山南風作品)が描かれています。

切手は1991年日本発行の「ふるさと切手 新潟」の中の一枚で錦鯉が描かれています。

切手は1965年北朝鮮発行の「魚切手(無目打切手)」の中の一枚でコイが描かれています。
