2023年05月06日

オリンポスの十二神物語−2.ゼウス−

ゼウスはギリシア神話の主神で全知全能の神で、ローマ神話ではジュピターにあたり、オリンポスの神々の家族および人類の両方の守護神・支配神であり、神々と人間たちの父とされています。

ゼウスは天空神として、全宇宙や雲・雨・雪・雷などの気象を支配していますが、彼は好色な神でありしばしば妻のヘラの目を盗んでは浮気を繰り返します。

これは、強力な神々や半神半人を生み出し、全宇宙や人間界の基盤を整えるためでもあったとされています。

ゼウスは最強の武器としてキュクロープスの作った雷霆(ケラウノス)を持っていて、その威力はオリンポス最強と謳われるほど強大なものでこの雷霆をゼウスが使えば世界を一撃で熔解させ、全宇宙を焼き尽くすことができるとされています。

キュクロプスは、極めて優れた鍛冶技術を持つ一つ目の巨人で、長らく監禁されていましたが、ゼウスにより開放されその礼に雷霆(ケラウノス)を作ります。


切手は1937年ギリシャ発行の「ギリシャの歴史切手」の中の一枚で、雷霆(ケラウノス)を持つゼウスの像が描かれています。


ゼウス.ギリシャ.1937.jpg


切手は2008年ガンビア発行の「世界七不思議切手」の中の一枚で、オリンピアのゼウス神殿にあったとされる巨大なゼウス像が描かれています。

このオリンピアのゼウス像は、紀元前435年に古代の高名な古代ギリシャ彫刻家ペイディアス(紀元前年490頃〜紀元前430年頃)によって建造された、全長およそ12メートルの天空神ゼウスの彫像ですが現存していません。


ゼウス像.ガンビア.2008.jpg



切手は2002年ギニア発行の「ドミニク・アングル絵画切手」の中の一枚で、アングル作『ユピテルとテティス』が描かれています。

ドミニク・アングル(1780〜1867)は、フランスの画家で『ユピテルとテティス(1811年作)』は、『ジュピターとテティス』とも表記され、海の女神テティスが子供アキレスに味方するようにゼウスに懇願するというホメロスの叙事詩『イリアス』第1巻の有名な場面を描いたものそです。

※ユピテル(ジュピター)とは、ローマ神話に登場する主神でギリシア神話のゼウスと同一視されています※

ゼウス.2002.ギニア.jpg

posted by 血液の鉄人 at 08:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 神話切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月28日

オリンポスの十二神物語−1.オリンポス十二神とは−

オリンポス十二神は、ギリシア神話に登場するオリンポス山の山頂に住まうと伝えられる12柱の神々を言います。

オリンポス十二神は時代と地方、伝承によって幾分かの相違があります。

今回紹介する12神は以下のとおりです。

1.ゼウス(主神・全知全能の神)
2.ヘラ(ゼウスの妻・婚姻の女神)
3.アポロン(太陽神・詩歌・予言・竪琴の神)
4.アテナ(知恵の神・戦闘神・処女神)
5.アレス(軍神)
6.アルテミス(月の処女神・狩人の神)
7.ヘパイストス(鍛冶の神)
8.アフロデーテ(愛の女神)
9.ヘルメス(伝令神・旅と錬金術の神)
10.ヘスティア(竈の女神・慈母神・処女神)
11.ポセイドン(海神・馬の神)
12.デメルテ(豊穣の女神)


切手は2022年キプロス発行の「オリンピアの神々の連刷切手」で、オリンピアの12神が描かれています。

ゼウス(最上部左)、ヘラ(最上部中央)、アポロ(最上部右)、アテナ(下から三段目左)、アレス(下から三段目中央)、アルテミス(下から三段目右)、ヘパイストス(下から二段目左)、アフロデーテ(下から二段目中央)、ヘルメス(下から二段目右)、ヘスティア(下段左)、ポセイドン(下段中央)、デメルテ(下段右)


オリンピアの神々.2021.キプロス.jpg


切手は1973年ギリシャ発行の「ギリシャ神話切手」の中の一枚で、雲に覆われた神々の住むオリンポス山が描かれています。


オリンポス.ギリシャ.1973.jpg
posted by 血液の鉄人 at 07:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 神話切手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする