2025年02月01日

ギリシャ神話に登場する各種アイテム−13.ヒギエイアの坏−

ヒギエイアの坏は、ギリシャ神話に登場する健康と衛生の女神ヒギエイアに関連するシンボルです。ヘビが巻き付いた杯として描かれることが多く、世界中で医療・医術の象徴として広く用いられています。

ヒギエイアの杯の起源は古代ギリシャにまで遡り、ヒギエイアは医神アスクレピオスの娘であるとされています。

アスクレピオスの杖は医学のシンボルとして知られていますが、ヒギエイアの杯は薬学のシンボルとしてよく用いられます。

ヒギエイアの杯は、医療機関や薬局のロゴやマークとしてよく用いられています。また、医薬品や医療機器の包装にも使用されることがあります。

さらに、看護師や薬剤師の資格証や徽章にも使用されることがあります。

ヒギエイアの杯は、健康と治癒の力強いシンボルです。

「ヒギエイアの杯」は、特定の神話や伝説に深く関連する言葉ではありませんが、一般的には健康と幸福を象徴する言葉として使用されることがあります。

ヒギエイア(Hygieia)は、ギリシャ神話における医学の神であり、彼女はアスクレピオス(Asclepius)という医師の娘で彼女は健康や清潔さ、予防医学、快適さの象徴とされ、古代ギリシャの人々によって崇拝されていました。

「ヒギエイアの杯」という表現は、ヒギエイアの名前を冠した杯(カップ)を指すことがあります。

この杯は、健康や幸福を象徴するものとして使用され、特に古代ギリシャの祭りや祭典で使用されることがありました。

人々はヒギエイアの杯から水を飲むことで、健康や幸福を得ると信じられていました。



切手は1932年ニュージーランド発行の「健康切手」で、聖杯をかざすヒギエイアが描かれています。


ヒギェイア.ニュージーランド.1932.jpg


切手は1948年キューバ発行の「第 1 回汎アメリカ薬局会議記念切手」で、ヒギエイアの坏が描かれています。


ヒギエイアの坏.キューバ.1948.jpg


切手は1934年ギリシャ発行の「結核予防切手」で、聖蛇に餌を与えるヒュギエイアが描かれています。


ヒギェイア.1934.ギリシャ.jpg
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2025年01月25日

ギリシャ神話に登場する各種アイテム−12.ヘルメスの羽兜−

ルメスのペタソスと羽兜は、どちらもヘルメスの象徴的な頭部装飾として描かれることが多く混同されることがありますが、異なります。

ヘルメスの羽兜は、両側に羽根が付いた兜でヘルメスの神としての威厳や速さを強調する際に描かれ、神としての威厳や速さを強調しています。

ヘルメスはギリシャ神話においてメッセンジャー神や商業・旅行の神として知られており、彼の象徴的なアイテムの一つとして羽兜が挙げられます。

ヘルメスの羽兜は、羽根がついた兜として描かれることが一般的でこれは彼の旅行者やメッセンジャーとしての特徴を表しています。

羽根は自由と速さの象徴とされ、ヘルメスが神々や人間の間を素早く移動する能力を持っていることを象徴しています。

更にヘルメスの羽兜は、彼の冒険やメッセージの伝達の際に使用されるとされています。
また、この羽兜は彼の神聖な力を象徴するものでもあり、兜を身に着けることで彼の神の力を借りることができるとも言われています。

ヘルメスの羽兜は彼の特徴的なアイテムの一つであり、彼の神聖さと特殊な能力を象徴するものとして描かれています。


切手は1920年オーストリア発行の「新聞切手」の中の一枚で、羽兜を被ったヘルメスが描かれています。


ヘルメス新聞切手.オーストリア.1920.jpg


切手は1951年イタリア発行の「第3回産業・商業国勢調査記念切手」で、羽兜を被ったヘルメスが描かれています。


羽兜を被ったヘルメス.スタリア.19851.jpg


切手は1962年スペイン発行の「世界スタンプデー切手」で、羽兜を被ったヘルメスが描かれています。



羽兜を被ったヘルメス.1962.jpg
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2025年01月18日

ギリシャ神話に登場する各種アイテム−11.ヘルメスの杖−

ギリシャ神話に登場する神ヘルメスが持つとされる杖で、「カドゥケウス」「ケリュケイオン」「ケーリュケイオン」とも呼ばれます。

2匹の蛇が巻き付いた翼のある杖です。

ヘルメスの杖は、ギリシャ神話に登場する神ヘルメス(ローマ神話ではメルクリウス)の象徴的な道具で、ヘルメスの特徴である速さと運を象徴しています。

ヘルメスの杖は通常、中央に螺旋状の柄があり、上部と下部に翼の付いた円盤が取り付けられています。

翼は速さと自由を表し、螺旋状の柄は運命の営みを表しています。

この杖は、ヘルメスが神々や人間との間を通り抜ける際に使用されると言われています。

ヘルメスは神々の使者であり、旅行者や商人、盗賊の守護神でもありました。彼の杖は、彼がメッセンジャーとしての役割を果たすために必要な力と権限を象徴していました。

また、ヘルメスの杖は医療の象徴としても知られています。

ギリシャ神話では、ヘルメスは死者の魂を冥界へと導く役割も持っていましたが、同時に医術の神でもありました。そのため、ヘルメスの杖は現代の医療のシンボルとしても広く使われています。

ヘルメスの杖は、さまざまな文化や宗教で影響を受け、さまざまな形状や意味合いを持つ場合もあります。

例えば、医療のシンボルとしての杖は、現代の医療機関や組織のロゴなどで見ることができます。

ヘルメスの杖は、速さ、運命、通信、交易、医療などの概念を象徴する強力なシンボルであり、多くの人々にとって興味深い存在です。

ヘルメスの杖は、さまざまな方法で解釈されてきました。

2匹の蛇は、善と悪、健康と病気、または生命と死を表すと言われて、翼はヘルメスの旅の能力を表していると解釈できます。

杖は、ヘルメスの権威と力を表していると解釈できます。

ヘルメスの杖は、何世紀にもわたってさまざまな方法で使用されてきました。

医学のシンボルとして、医師や看護師のユニフォームやエンブレムによく見られまた、貿易や商業のシンボルとしても使用されており、多くの商工会議所や企業のロゴに登場しています。

更にヘルメスの杖は、平和と外交のシンボルとしても使用され多くの国連機関の旗やエンブレムに見られます。


切手は1922年オーストリア発行の「新聞切手切手」の中の一枚で、ヘルメスの上部にカドゥケウスが描かれています。


ヘルメスとカドゥケウス.新聞切手.オーストリア.1922.jpg


切手は1979年ペルー発行の「ペルー歯科大学創立50年記念切手」で、カドゥケウスが歯科大学のシンボルとしてが描かれていますが、これは厳密には正しくなく本来はアスクレピオスの杖を描くべきと指摘する識者もいます。


ヘルメスの杖.1979.ペルー.jpg



切手は1932年ベルギー発行の「マーキュリー切手」の中の一枚で、右手にカドゥケウスを持つヘルメスが描かれています。


カドゥケウスを持つヘルメス.ベルギー.1932.png


切手は1939年フランス発行の「マーキュリー切手」の中の一枚で、右手にカドゥケウスを持つヘルメスが描かれています。


カドゥケウスを持つヘルメス.フランス.1939.png


切手は1941年ハンガリー発行の「イシュトヴァーン セーチェーニ伯爵生誕 150 周年切手」の中の一枚で、左手にカドゥケウスを持って空を飛ぶヘルメスが描かれています。


19413カドゥケウスを持って空を飛ぶヘルメス.ハンガリー..png


切手は2011年ギリシャ発行の「ギリシャ切手発行150周年記念小型シート」で、切手には1861年発行のヘルメスの横顔を描いた切手、シート面左には、右手にカドゥケウスを持って空を飛ぶヘルメスが、シート面右にはカドゥケウスが描かれています。


ヘルメス小型シート.ギリシャ.2011.jpg
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2025年01月11日

ギリシャ神話に登場する各種アイテム−10.ペガサス−

ペガサスと女神アテナには、いくつかの物語的な関連性が存在します。

一つの物語では、ペガサスはアテナの神聖な泉であるヒッポクレネの水を生み出すために地面を蹴り、その結果、泉が湧き出したと伝えられています。

この物語では、ペガサスの存在がアテナと泉の関係に深く関わっています。

また、別の物語では、アテナがペルセウスとメドゥーサの戦いの際にペガサスを生み出したとされています。

メドゥーサの首を切り落としたペルセウスが、その首を地面に置くと、そこからペガサスが生まれたとされています。

アテナはペガサスを育て、英雄ベレロフォンに与えました。

このように、ペガサスとアテナはいくつかの物語で関連しており、特にアテナがペガサスを生み出したり、関わりを持ったりする要素が見られますが、これらの物語は神話上の話であり、現実の歴史や実在の事実ではありません。

ペガサスは、ギリシャ神話に登場する伝説的な生物で、人間の頭を持つ翼のある馬でその姿は美しく、空を自由に飛ぶことができるとされています。

ペガサスの起源にはいくつかの物語がありますが、最も有名な話は、ギリシャ神話の英雄ペルセウスとメドゥーサの物語と関連しています。

メドゥーサは、目を合わせるだけで人を石に変えてしまう恐ろしい美女でした。

ペルセウスはゴルゴンの首を切り落とすために冒険し、その途中でペガサスを生み出すためにメドゥーサの首を切り落としました。

メドゥーサの首から流れ出た血が地面に触れ、そこからペガサスが生まれたとされています。

王女アンドロメダは神託によって怪物の生贄にされかけた時にそこにメドゥーサ退治の冒険からの帰路の途上であったペルセウスが空から現れアンドロメダを助けます。

ペガサスは、英雄や詩人の乗り物としても有名で、特にギリシャ神話の英雄ベレロフォンは、ペガサスに乗ってモンスターと戦ったり、神々と交流したりしました。

また、ペガサスは芸術や文学の中でも頻繁に登場し、多くの絵画や彫刻、詩や物語の題材としても愛されていてその美しい姿や自由な飛行能力は、人々の想像力を刺激し夢や自由の象徴として広く知られています。

ただし、ペガサスは神話上の生物であり、実在する動物ではありませんしたがって、現実の世界でペガサスを見ることはできませんが、その美しい姿や象徴的な意味は、今日でも人々の心を魅了し続けています。



切手は2009年ギリシャ発行の「ギリシャ神話切手」で、ペガサスに乗る英雄ベレロフォンが描かれています。


ペガサスに乗る英雄ベレロポーン.ギリシャ.2009.jpg


切手は1939年スペイン発行の「エキスプレスポスト切手」の中の一枚で、ペガサスが描かれています。


ペガサス.スペイン.1939.jpg


切手は1929年ウルグアイ発行の「ペガサス航空便切手」の中の一枚で、ペガサスが描かれています。


ペガサス.ウルグアイ.1929.jpg


切手は2000年アイルランド発行の「伝説の生き物切手」の中の一枚で、ペガサスが描かれています。


ペガサス.アイルランド.2000.jpg


切手は1935年ギリシャ発行の「神話切手」の中の一枚で、ペガサスを携える女神アテナが描かれています。


アテナとペガサス.ギリシャ.1935.jpg


切手は1970年ソ連発行の「ソビエト美術館の外国絵画切手」の中の一枚で、ルーベンス作『アンドロメダを開放するペルセウス』が描かれていますが、この絵画の右にペガサスが認められます。


ペガサスとペルセウス.ソ連.1970.jpg
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2025年01月04日

ギリシャ神話に登場する各種アイテム10.エロスの弓−

エロス(Eros)は、ギリシャ神話に登場する神で、愛と情熱の神とされています。

彼は美の神アフロディーテ(ヴィーナス)の息子であり、しばしば翼を持つ美しい少年の姿で描かれます。

エロスは、神々や人間の心に愛や情熱を生み出す力を持つとされて彼が射る矢は、恋愛感情を引き起こし、人々を引き寄せると言われています。

エロスの力は強力で、神々や英雄たちにも影響を与えまた、彼自体も恋に落ちることがあり、美しい人間や神々に恋をすることがありました。

有名な神話の一つに、エロスが人間の心に矢を射て、美少年パイドロス(パイドロス)と美の女神ポイネー(ポイネー)に恋愛感情を生み出したという物語があります。

この神話は、エロスの力が恋愛において強力であることを象徴しています。

エロスは、ローマ神話ではキューピッド(Cupid)としても知られており、美の神ヴィーナス(アフロディーテ)と共に描かれることもあります。

彼の愛の力は、ギリシャ神話やローマ神話の文学や芸術作品において、しばしばテーマとなっています。


切手は1947年ニュージランド発行の「健康切手」で、弓を持つエロスが描かれています。

このエロス像はロンドンのピカデリーサーカスにあるシャフツベリー記念噴水塔に建っています。


エロス.ニュージランド.1946.jpg


切手は2020年イタリア発行の「イタリアの芸術文化遺産切手」の中の一枚で、ラファエロ作『ガラテイアの勝利』で、絵画の上部に弓を引くエロスが描かれています。


エロス.ラファエロ作『ガラテアの勝利』.イタリア.2020.jpg


切手は1998年チェコ共和国発行の「ラブ切手」で、弓を引くエロスが描かれています。


エロス.チェコ共和国.1998.jpg


切手は1952年オーストリア発行の「付加金付切手」で、弓矢を持つエロスの郵便配達人が描かれています。


エロス.オーストリア.1952.jpg


切手は2001年モザンビーク発行の「クリイスマス6連刷切手」で、エロス達が描かれています。


エロス.モザンビーク.2001.jpg


切手は2005年スロバキア発行の「バレンタイン切手」で、弓矢を持つエロスが描かれています。


エロス.スロバキア.2005.jpg



切手は2005年スロベニア発行の「グリーティング切手」で、弓矢を持つエロスが描かれています。


エロス.スロベニア2005.jpg
posted by 血液の鉄人 at 07:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ギリシャ神話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする