2025年04月26日

身近に存在する危険な植物−番外編2.スイセンとニラ−

ニラと間違えてスイセンを食べた長野県上水内郡の男性が食中毒になり、県が注意を呼びかけています。

食中毒になったのは上水内郡に住む70歳以上の男性です。

男性は2025年4月14日、自宅周辺に生えていたニラのような葉をしょうゆマヨネーズ和えにして食べたところ、30分後に嘔吐や下痢の症状が出ました。

医療機関からの連絡で長野保健所が調べたところ、スイセンに含まれる有毒なヒガンバナアルカロイドによる食中毒と断定しました。

スイセンの葉はニラに似ていますが、特有の臭いが無いことで区別できるために、あまり間違うことはないと思われていますが、この様な事故が発生していることも念頭に置かれて十分に注意が必要です。


スイセンに花が咲いているときはニラと間違うことはありませんが、花が咲いていないときには注意が必要となります。



【スイセンとニラの見分け方】

スイセンの葉には臭いがありませんが、ニラの葉にはニラと特有の臭いがあります。


切手は2020年日本発行の「おいしいにっぽんシリーズ第1集 福岡」の中に収められた一枚で、モツ鍋でニラが描かれています。


モツ鍋のニラ.2020.日本.jpg


切手は2013年日本発行の「季節の花シリーズ 第8集」の中に収められた一枚で、スイセンが描かれています。


スイセン.2013.jpg
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2025年04月18日

身近に存在する危険な植物−11.アサガオ−

アサガオの種子には、ファルビチンやコンボルブリンなどの毒性成分が含まれており、食べるとと下痢、嘔吐、腹痛、血圧低下、反射低下、瞳孔
拡散、幻覚などの症状を引き起こします。

もともと朝顔は生薬として渡来したもので、現在も漢方薬で牽牛子(ケンゴシ)と呼ばれ、便秘薬などとして使われているそうですが、種子は煮ても焼いても炒っても効能があるものの毒性がとても強く、素人判断による服用は薦められません。

アサガオの種はネコやイヌにも大変危険です。

朝顔の代表的な種類であるヒルガオ科の日本朝顔と西洋朝顔の場合は、毒がある部分は種のみです。



切手は1961年日本発行の「花切手第8集」の中の一枚で、アサガオが描かれています。


アサガオ.1961.jpg


切手は2002年日本発行の「ふるさと切手 東京」の中の一枚で、朝顔市のアサガオが描かれています。


アサガオ.2002.jpg


切手は2012年日本発行の「季節の花シリーズ第3集」の中の一枚で、アサガオが描かれています。


アサガオ.2012.jpg


はがきは2001年日本発行のかもめ〜るで、アサガオが描かれています。


アサガオ.かもめーる.2001.jpg

切手は2010年日本発行の「新大阪あさがお市 フレーム切手」で、多品種のアサガオが描かれています。


新大阪朝顔市.2010.jpg
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2025年04月12日

身近に存在する危険な植物−10.ユリ根−

ユリの球根には毒があると一部のサイトには記載されていますがそれは間違いです。

ユリの球根は「ユリ根」として食用で販売されている場合には、人間にはまったく毒がありません。 

ではなぜユリの球根には毒があると言われるのでしょうか?

それは、ユリ科の植物には毒があるものが多いため、ユリにも毒があると連想されやすいためです。

有名なところではスズランやヒガンバナは、毒草として有名ですがどちらもユリ科の植物です。

スズランやヒガンバナアルカロイド系の毒を含み、誤って食べると、呼吸器系統、自律神経系に作用し最悪の場合死至ることがあります。

しかしユリ根には毒はありません。

しかし、テッポウユリ系の園芸種は、猫には有害であるとされていますから念のために気をつけてください。

また食用のユリでも、猫やペットに与えないほうが無難です。

ユリ根ならどの品種でも食べられるかと言うと、そういう訳ではありませんがアクが強く、苦くてとても食べられた味ではありません。

従って食用とされているオニユリ、コオニユリ、ヤマユリ、カノコユリ以外の球根は食べない方が無難です。

現在流通しているゆり根の多くは、食用に品種改良されたものです。

上記の食用可能な品種でも、園芸用として売られているユリ根は食べてはいけません。

販売されているユリの球根は、球根腐敗病を予防するために、薬剤に浸してあるため危険です。

食用として流通しているもの以外は食べないようにしましょう。



切手は1985年ハンガリー発行の「花切手」の中の一枚で、オニユリが描かれています。


オニユリ.ハンガリー.1985.jpg


切手は2010年日本発行の「国土緑化切手・神奈川県」の中の一枚で、ヤマユリが描かれています。


やまゆり.日本.2010.jpg


切手は2019年日本発行の「天然記念物切手第4週」の中の一枚で、コオニユリが描かれています。


コオニユリ.日本.2019.jpg

切手は2017年日本発行の「国土緑化切手・富山県」の中の一枚で、カノコユリが描かれています。


カノコユリ.日本.2017.jpg
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2025年04月05日

身近に存在する危険な植物−9.スイセン−

ニラと間違えて、スイセンを食べて食中毒を起こす事例がよく報告されています。

スイセンとニラはひと目見ただけでは判別できないので注意が必要です。

スイセンをニラと間違って食べたことによる食中毒は、過去10年でおよそ60件発生し、亡くなったケースも報告されています。

水仙全体には、「リコリン」や「ガランタミン」、「タゼチン」や「シュウ酸カルシウム」などの有毒成分が含まれています。

スイセンは全草が有毒で、特に球根に毒成分が多く、致死量は10gで、食べて30分以内で吐き気や下痢、発汗、頭痛などを引き起こし最悪の場合死に至ります。

スイセンに花が咲いているときにはニラと間違うことはありえません。

スイセンとニラを比べると、ニラのほうが少し色が濃く、触ってみると、スイセンのほうが少し硬いような厚みがある感じがします。

切った時の断面が真っすぐ平面なのがニラ、V字になっているのがスイセンだと農林水産省は発表しています。

もっとわかりやすい大きな違いは匂いで、ニラは強い匂いがしますがスイセンは無臭です。

家庭菜園でスイセンの近くに植えていると、ニラとスイセンの区別かつかななったり、道端や河原で生えているスイセンをニラと間違うことが多いようです。



切手は1990年日本発行の「47都道府県の花 福井版 スイセン」で、スイセンが描かれています。


スイセン.1990.日本.jpg


切手は1976年日本発行の「新動植物国宝切手」の中の一枚で、スイセンが描かれています。


スイセン.日本.1976.jpg


切手は1959年イスラエル発行の「イスラエル建国11年記念切手」の中の一枚で、スイセンが描かれています。


スイセン.イスラエル.1959.jpg

切手は1997年スウェーデン発行の「イースター切手」の中の一枚で、スイセンが描かれています。


スイセン.スウェーデン.1997.jpg
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2025年03月29日

身近に存在する危険な植物−8.グロリオサの球根−

グロリオサ(別名キツネユリ)は熱帯アジア及びアフリカ原産の球茎を持つ落葉性の多年生植物です。

グロリオサは明治の末期に渡来して古くから作られている花ですが、草姿、花容が奇抜すぎて、日本人にはあまりなじみのない花でしたが、近年若い人を中心に花の好みが変わりアレンジフラワーとして人気が高まっています。

グロリオサの球根はヤマノイモやナガイモの担根体(球根)に似ていますが、コルヒチンやグロリオシンという毒(アルカロイド)が含まれているため、食べると危険です。

食べると下痢や嘔吐などの症状が出て、臓器の機能不全などで最悪死にに至ることがあります。

広い地域で主食とされるヤムイモとも似ており、誤食による死亡事故が発生しています。

2007年10月21日、静岡県に住む男性が観賞用に栽培していたグロリオサの担根体をヤマイモと間違えて食べたところ、同月23日に死亡した事例が報告されています。

同様の死亡事故は2006年9月に高知県、2020年2月に鹿児島県、2022年4月に宮崎県で発生しています。

2022年4月14日宮崎県で誤ってヤマイモに似たグロリオサの球根を食べたとみられる同県延岡市の60代男性が死亡したと発表しされています。

グロリオサの球根は、ヤマイモに似ていることから誤って食べることがありますが、すりおろしてもヤマイモのように粘らないのでヤマノイモと容易に区別できます。

下痢や嘔吐などの症状が出て、臓器の機能不全などで死亡に至ることもあります。

厚労省食品監視安全課によると、2020年には鹿児島県の80代男性が死亡し21年3月には高知県の70代男性が食中毒になっています。



切手は1985年アンゴラ発行の「国際切手展開催記念切手」の中の一枚で、グロリオサが描かれています。


グロリオサ.アンゴラ.1985.jpg


切手は1977年ガンビア発行の「普通切手」の中の一枚で、グロリオサが描かれています。


グロリサオ.ガンビア.1977.jpg


切手は2021年日本発行の「おもてなしの花シリーズ 第 16 集」の中の一枚で、グロリオサが描かれています。


グロリオサ.2021.日本.jpg


切手は1977年インド発行の「インドの花切手」の中の一枚で、グロリオサが描かれています。


グロリオサ.インド.1977.png


切手は1999年米国発行の「熱帯の植物切手」の中の一枚で、グロリオサが描かれています。


グロリオサ.米国.1999.png


切手は1982年マリ発行の「花切手」の中の一枚で、グロリオサが描かれています。



グロリオサ.マリ.1982.jpg
posted by 血液の鉄人 at 15:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 身近に存在する危険な植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする